Unreal Engine 4.25 がリリースされました!

Unreal Engine 4.25 がリリースされダウンロード可能になりました。幅広い業界で活用可能な新機能や機能改善が含まれています。

ゲームデベロッパーの皆様へのお知らせです。今回のリリースで次世代コンソールである Sony PlayStation 5 と Microsoft Xbox Series X のサポートがはじめて追加されました。これからの一年、次世代コンソールでゲームをローンチするデベロッパーのために、最適化、修正、サーティフィケーション必要条件などの更新を 4.25-Plus ブランチに継続して行っていきます。TRC および XR 認証要件に対する初期サポート、オンライン サブシステムへの初期サポートといったプラットフォーム固有の機能も含まれています。
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ターゲットプラットフォームがどれほどパワフルなものであったとしても、パフォーマンスを極限まで搾り出すためにはプロファイルが必要になります。Unreal Insights スタンドアロン プロファイル アプリケーションでは、ユーザーエクスペリエンスが改善しています。さらにネットワークトラフィックを最適化、解析、デバッグすることを助ける Network Insights が追加されました。また、Animation Insights プラグインが Unreal Editor に追加され、ゲームプレイの状態とライブ アニメーションの動作の視覚化が可能になりました。

フォートナイトチームはナイアガラ ビジュアル エフェクトシステム と Chaos (カオス) 物理システムを実使用しています。これらの機能は現在リリースされているシーズンでも使用されています。ナイアガラが実際の制作作業で使用できる段階になりました。洗練された新しい UI が用意され、パフォーマンスと安定性についても大幅に改善しています。機能も追加され、群体や鎖といった複雑で大規模なパーティクルエフェクトを作成することが可能になりました。音楽やその他のオーディオソースに反応するパーティクルも作成可能です。すべてリアルタイムで動作します。
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Chaos (カオス) 物理破壊システムについても開発が進んでいます。今回のリリースでは、破壊、コリジョンによるスタティックメッシュ ダイナミクス、クロス(布)、ヘア、ポニーテールといったアイテムで使用できる剛体スケルタル コントロール、シーン クエリといった機能がサポートされています。将来のリリースでさらに機能を追加する予定です。
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シネマティクスやマーケティング素材、リニアエンターテインメントなどのために高品質の動画や静止画を作成する必要がありますか?新しく追加されたメディア出力パイプラインをお試しください。累積アンチエイリアスとモーションブラー付きでのレンダリングが可能です。このパイプラインではタイルレンダリングもサポートされています。つまり非常に大きい解像度の画像を後処理なしに Unreal Engine から直接生成することができます。ユーザーの介入なしに、複数のレンダージョブをキューにいれてレンダリングすることができます。
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自動車の着色ガラスやブラッシュ加工された金属を再現するために、新しく Thin Transparency シェーディング モデルと、異方性マテリアル入力プロパティが追加されました。
等方性マテリアルと新しい異方性マテリアルの比較
複層の自動車塗料を再現するために使用されているクリア コート シェーディング モデルも改善されました。指向性ライト、スポットライト、ポイントライトに対する物理的精度が向上しています。
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高品質なビジュアルは大事です。その一方で、高品質なオーディオも非常に大事です。リアルタイム体験の没入感と現実感をさらに強化するために Unreal Audio Engine は音場レンダリングと Convolution Reverb 処理をサポートするようになりました。キャプチャまたはデザインで作成されたリスナーを包み込む球体の音場や、現実世界の音響空間からサンプルされたリバーブインパルスを使用して、現実の音響をシミュレートできます。

LiDAR データを使用したい皆様へ朗報です。Unreal Engine 本体にポイントクラウドのインポート、可視化、編集やインタラクションサポートが追加されました。こうした実世界からのキャプチャはロケーションのビジュアライズや、デザイン内容を設置場所のコンテキストで確認する際に役立ちます。プラグインの初期バージョンはマーケットプレイスで提供されていました。Unreal Engine 4.25 では最新プラグインがエンジンに同梱されます。パフォーマンスを維持したままで複数のポイントクラウド セグメントで作業を行うことが可能になり、隠れたポイントの削除など様々な小さな改善も追加されています。
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HoloLens 2 のサポートも実制作で使用できる段階になりました。パフォーマンスの向上に加えて、サードパーソン(三人称)カメラビューからの複合現実キャプチャ、パッケージ済みの Unreal Engine からのコマンドラインを使った HoloLens Remoting、Azure Spatial Anchor の初期サポートといった機能が追加されています。
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また、このリリースでリアルタイム レイトレーシングも公式に実制作で使用できる段階になりました!ゲーム、映画、放送、自動車や建築ビジュアライゼーションまで、レイトレーシングはあなたのリアルタイムプロジェクトにこれまでにないレベルの信憑性を実現します。

ご紹介したのは Unreal Engine 4.25 の新機能や改善のごく一部です。新機能と改善に関する詳細についてはリリースノートをご覧ください。

リリースノート

一部の機能はベータ、もしくは実験的機能で、実制作での使用には適していません。詳細についてはリリースノートをご確認ください。

    Unreal Engine 4.25 を今すぐ入手しましょう!

    既に Unreal Engine を使用しているユーザーは、 Epic Games ランチャーから Unreal Engine 4.25 をダウンロードできます。Unreal Engine をこれからはじめるユーザーの方は、この下のリンクをクリックしてください。皆さますべてが、新しい機能やアップグレードを楽しまれることを願っています。そして、フィードバックをお待ちしています!