スタートレック:ディスカバリーと Star Trek:Strange New Worlds のエグゼクティブ プロデューサー、Frank Siracusa 氏は次のように述べています。「AR システムには多数のコンポーネントがありますが、魔法のような効果をもたらしているのは広い面に 3D イメージを投影するために使われている Unreal Engine です。そのイメージによって、スクリーンとボリュームあるいは「フットプリント」でシーンの演出やセットと俳優の準備ができるようになっています。
ホロデックの運用開始を飾るために、スタートレック:ディスカバリーのシーズン 4 では、13 話のほとんどすべてで何かしら AR ウォールを使った撮影を行いました。ディスカバリーのシャトルベイのような馴染みのある場所や、水中深くにある Kaminar Council Chamber のような風変わりな場所を扱いました。
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AR ウォール用にそれぞれ新しい環境を作成するプロセスはプリプロダクションの段階から始まり、PXO のバーチャル アート部門 (VAD) が各環境のプロトタイプを作成しました。ブロッキングのためにラフな環境をすばやく作成する必要があったので、Unreal Engine マーケットプレイスから要素を調達して必要に応じて作り替え、シーンに追加しました。
Rahnama 氏は次のように述べています。「3D コンテンツの制作に関してはおもしろい時代を迎えています。すべての業界が 3D コンテンツのメリットを理解しつつあり、製品への導入が迅速に進んでいます。現在はテレビと映画向けのワークフローを改良していますが、私たちのアセットとテクノロジーはさまざまな業界で使うことができるでしょう」