Image courtesy of Karate Combat

仮想環境が Karate Combat のための強力な武器に

2020年12月21日
空手は世界で最も人気のある格闘技です。5 大陸で最大 100 万人の人々が習っています。次の東京オリンピックでは空手が初めて競技として登場することにもなっています。このような状況にも関わらず、つい最近までネットワーク TV への露出は極めて少ないものでした。

Karate Combat はそのような状況を変えようとしています。彼らが主催するフルコンタクトの空手リーグは、男女とも 3分間 3 ラウンドで闘います。試合は、ライブ オーディエンスが参加し、TV 番組として録画されます。1st シーズンは YouTube だけで放送されましたが、2nd シーズンの放送権利は、世界的な TV ネットワークの beIN SPORTSが獲得しました。

 

元々、試合は実際に世界中を舞台として開催されていました。黒帯の招待選手を対象として世界貿易センターの 102 階で撮影された試合もありました。しかし、試合のプロデューサーが、このようなやり方では持続することは困難だと気付き、異なるソリューションを探すことになります。 

「この方式を継続していくことは極めて困難です」と Karate Combat のシニア プロデューサーの Christian Colletti 氏は言います。「支えていくことが難しいのです。このまま続けていけば、スタッフの数を格段に増やす必要が出てくるでしょう。私たちは、見方を変えて、考え方を変更し始めたのです。」

代わりとなる放送方式を求めて、Karate Combat は、フォーカスグループのファンたちの好みを長時間かけて調査してみました。「私たちは、考えられるあらゆるものを彼らに見せました」と創設者の Robert Bryan 氏は述べます。「競技者がバーチャルなエフェクトを纏うという組み合わせも見せました。とにかく、あらゆるものを試してみたのです。」

彼らが試した方式には、完全にバーチャルな環境に闘技場を置くというのがありました。そして、これが一番人気があると判明するのです。「若い世代は、世界貿易センターのテッペンで開催された試合よりも、仮想環境での試合を好んでいます」と Bryan 氏は明かします。「共感を得られることが分かったため、仮想環境を作れるようになるべきだと私たちは話し合いました。」 
画像協力: Karate Combat
ここで、リアルタイム レンダリングの出番です。Karate Combat は Unreal Engine と経験豊富な 3D アニメーション スタジオの Reel FX を起用することにしました。Reel FX は、素晴らしい仮想環境を制作するスタジオです。これまでのところ制作された仮想環境には、『マッドマックス』風スクラップ パンクのシーンと Neo Tokyo の舞台があります。現在はオーロラの氷の世界も進行中です。「Unreal Engine は明らかに業界最先端に位置しているので、それに慣れている VFX のハウスを必要としました」と Bryan 氏は明かします。「それは Reel FX に決まりました。競争の一番手なのは明らかだったからです。」
画像協力: Karate Combat
最初、Unreal Engine はプリビズのためだけに使われました。しかし、その品質は最終的なレンダリングのために使えるだけ十分に高いことにチームは気が付きました。「私たちは『これは素晴らしい!』と叫んだものです」と Coletti 氏は言います。「今度は、ディレクター的視点やプロデューサー的な観点から、リアルタイムの背景を作り出すのに驚くほど役立つとわかったのです。しかも、実際に闘うリアルの選手たちをともなって超ハイクオリティな出来栄えとなることが。」

リーグの会長を務める Adam S. Kovacs 氏も次のように認めます。「撮影中にプリビズを使って、ポスト プロダクション後にどのようなものが表示されるのか分かるようになります。」 
画像協力: Karate Combat
ハードな撮影スケジュールが進行しているため、多数の試合を同時に撮影し、ほんの数週間後に放送を行います。撮影後に映像が Reel FX に送られて、Unreal Engine のアセットと最終的にコンポジットされます。その間、スポンサーを追加するなど、変更を行うこともポスト プロダクションで可能です。しかし、来年は Unreal Engine から最終ピクセルをライブで放送する予定になっています。
画像協力: Karate Combat
最初に仮想環境へ移行しようと考えたのは、効率性を高めるためでしたが、現在は、差別化を図るための主要な要素であることが判明しました。「仮想環境は、エンターテイメントのまったく新しいジャンルを作り出しますよ」と Colletti 氏は言います。

「つまり私たちは、ライブ スポーツ イベントの未来を早々に試しているのです」と Bryan 氏も認めます。「私たちが今目にしているものを業界が見るならば、今後 5年間で同じような変化を遂げることになること請け合いです。」

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