Ferrari は 90 年以上のレースでの歴史を持ち革新を起こしてきた自動車会社です。技術に関して、特にリアルタイム技術の導入においても自らの過去の栄光に満足して安住することを拒否する姿勢を持ち、フォートナイトにおける初の非常にリアルな車の実現を力強く推し進めました。
Ferrari のチーフ コミュニケーション オフィサーの Jane Reeve 氏は以下のように述べています。「実験をしないということは、何を意味するかというと、静止しているということです。静止しているということは、逆行しているということです」
その精神を持って Ferrari は Unreal Engine を選び、デザインのビジュアライゼーションから、プロダクトローンチ動画の制作までその力を活用することにしました。Unreal Engine のアーリーアダプターとして Epic Games との長い関係から、フォートナイトでのパートナーシップが実現しました。
単一の基盤技術がこうしたすべてで使用されているので、新しい車 IP を Ferrari は望むどの場面でも動かすことができます.
Ferrari のリアルタイム コンフィギュレーター
812 Superfast から SF90 Spider まですべての Ferrari の車はデザインにおいても、技術においても、卓越した品質の見本です。すべての車はユニークで、革新的です。
Ferrari にとって、クライアントが購入する車のカスタマイズを行うという体験は、クライアントが Ferrari を買うと決断した瞬間と同様に重要なものです。Reeve 氏は説明します。「できる限り価値ある体験でなければなりません。また最高の技術で卓越したものである必要もあります。そのため、私達はテーラーメイドプログラムのパーソナルな 1 対 1 コンフィギュレーション体験に Unreal Engine を選択しました。このプログラムはこれからオンラインで購入できる選択肢すべてに拡張されていきます」
Ferrari Tailor Made は車のあらゆる要素をカスタマイズし、自分だけの特別な車を仕立てたいカスタマーに向けた Ferrari の特別なプログラムです。
このプログラムは、Ferrari の Unreal Engine を使用したカーコンフィギュレーターと共に、オムニチャネルアプローチを基盤とする Ferrari エコシステムの一部です。既存のカスタマーも新しいカスタマーも、どの場所から Ferrari の世界にアクセスしても、統一された技術によって、居心地良く感じるでしょう。
この時点で、リアルタイム技術は Ferrari でのデジタル制作パイプラインによい状態で取り入れられていました。その次に起こったことは、革新的な自動車会社にとっては自然な一歩でした。
フォートナイト初の実在の車
Epic Games との長年の関係によって、Ferrari はフォートナイト初の非常にリアルで運転可能という車という挑戦を実現する最適の立場にいました。
この実現は Ferrari Centro Stile デザインチームと Epic / Unreal Engine デザイングループの密接な長時間のコラボレーションによって実現しました。Reeve 氏は述べています。「素晴らしいチーム意識が生まれました。2つの世界が完璧に融合した成果になっていると思います」
Unreal Engine のアーリーアダプターとして、カーコンフィギュレーター、デザインビジュアライゼーション、バーチャルプロダクションで使用してきた Ferrari は既にリアルタイム CG の経験を積み重ねていました。このパートナーシーップにより、これまで手つかずだった膨大なユーザー層に最新モデルを紹介し新しい Ferrari の熱狂的ファンを獲得する機会を Ferrari は得ることができました。
Reeve 氏は述べています。「フォートナイトとのコラボレーションで Ferrari 296 GTB への知名度を高めるだけではなく、2020年6月にローンチした高級ファッションコレクションについても広めることができました。また、それ以外にもより広く若いユーザー層にアクセスすることができるという大きな利点がありました。Ferrari の情熱を共有することができました」
Ferrari のように世界的に有名な企業にとっては、刺激的な未来です。クリエイティブに活動できる実質的に無限のキャンバスがあるのです。Reeve 氏は以下のように述べています。「会社の戦略にとって新しいコミュニケーションシナリオを検討することは本質的なことで、メタバースはその検討に含まれています。Unreal と フォートナイトチームと仕事をしたことは、私達すべてにとって刺激的で認識を変えてしまうような体験でした」