Image courtesy of CAD CENTER CORPORATION

キャドセンターは Twinmotion と Unreal Engine で東京規模のデジタルツインを制作

ライブデータを3Dモデルに取り込み、リアルタイム3Dシーンそのものの中でアップデートするようなデジタルツインの取り組みがますます増えています。デジタルツインの制作は大規模なプロジェクトですが、世界中で多くの企業がこのようなプロジェクトをまとめるために必要な一部、もしくはすべての構成要素に熱心に取り組んでいます。 

キャドセンターは、東京に本社を構える3DCG技術をベースにした映像、静止画、インタラクティブコンテンツ、VRコンテンツ、そしてシミュレータの制作・開発を専門にする会社です。1987年に設立されて以来、新しく、エキサイティングな方法で都市のビジュアライゼーションを実現してきました。それは今年も例外ではありません ― キャドセンターは現在、Twinmotion と Unreal Engine を使用してデジタルツインや都市計画向けの 3D 都市の構築に取り組んでいます。

私たちはキャドセンターが現在取り組んでいるプロジェクトと今後の展望についてお話を伺いました。

大阪市を表示する大規模プロジェクトについてお聞かせください。

大阪市のプロジェクトは特定のクライアント向けのものではなく、空撮や都市空間のビジュアライゼーションのために制作されています。このプロジェクトは都市計画に関わるあらゆる業種で使用することができます。同様のプロジェクトは東京と横浜でも進行中です。
 

大阪のプロジェクトでは Twinmotion、東京のプロジェクトでは Unreal Engine を主に使用しています。Unreal Engine は約6年ほど、Twinmotion は Twinmotion 2018 リリースから使用しています。どちらも膨大な数のモデルがあるシーンのビジュアライゼーションを作成するには非常に有用です。
私たちは不動産プロモーション向けのビジュアライゼーションも作成しており、リアルタイム技術を使用したビジュアライゼーションの検証もしているところです。

制作された大阪と東京の 3D モデルは非常に大規模です。これを実現するためにはどのような方法をとられましたか?ジオメトリやテクスチャリング、ライティング等のための秘訣が何かあったのでしょうか?

モデル自体は3ds Maxで作成しました。測量データ、地図、航空写真をもとに地形や建築構造物を基礎形状として作成しました。ランドマークとなる建物はそれぞれカスタマイズして作成されており、その他の構造物は負荷削減の為、汎用テクスチャを使用しています。

また、窓や反射物に対応したマスクも作成しました。これにより、現実感のあるビジュアライゼーションが可能となっています。
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YouTube の動画を拝見すると、都市全体のためのプロジェクトもあれば、数十人の人々が歩く交差点のプロジェクトもありますね。その交差点のプロジェクトについてお聞かせください。群衆はどのように作成したのでしょうか?

Youtube に掲載の動画は渋谷の特定範囲の精細なモデルを作成し、Twinmotion を使って歩行者を表現しています。また、Twinmotion を使えば植栽や人々、自動車などを素早く、正確に配置することができるため、とても充実したビジュアルとリアルな表現が可能になります。Twinmotion ではモデルデータが生成されるとすぐにそのビジュアルを確認できるため、制作フローの初期段階から使用しています。
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特定の範囲の都市データを提供することにより、人の流れや自動運転車のシミュレーション情報など、その場所に関連したすべての情報を視覚化することが可能になります。

Unreal Engine とTwinmotion で気に入っている機能はありますか?

Twinmotion は大量のアセットが用意されているため、非常に素早くビジュアルを確認することができます。また、Twinmotion は技術的な知識がなくても操作することができ、スムーズに動作します。 

ビジュアライゼーションのあとは、Unreal Engine と Twinmotion はプロジェクトをコンテンツとしてさらに発展させることができるため、どちらもビジュアライゼーションと開発において非常に頼りになります。
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キャドセンターの今後の展望についてお聞かせください。

キャドセンターは都市データの構築とデジタルツインとスマートシティに関連したサービスを提供することで都市DX(デジタル トランスフォーメーション)の推進をサポートしています。そのようなプロジェクトではビジュアライゼーションは重要なファクターであるため、私たちは、TwinmotionとUnreal Engine の使用は必要不可欠だと考えています。

私たちは、3DCG 技術をベースにした映像、静止画、インタラクティブコンテンツ、VRコンテンツ、シミュレータの制作・開発によるビジュアライゼーション環境の構築・提供を業務としています。今後も、この業務に有用なリアルタイム ビジュアライゼーションを発展させていきます。

    自分のプロジェクトを作成してみましょう

    この新しいテクノロジーについてもっと知りたいですか?デジタルツイン ハブでは様々なケーススタディや洞察をご紹介しています。是非ご確認ください。