ペースの速い自動車業界では、視覚的忠実度は維持したまま設計カーブの一歩先を行くことが次なる車の効率の良い創出のためにますます重要になっています。BMW と MINI では、高解像度のリアルタイム技術と VR においてグローバルチーム全体での連携による高速イタレーションによって自動車設計への新たなアプローチを推し勧めています。これにより業界はエキサイティングな方法で変わっていくことになるでしょう。

VR、アンリアル エンジン、BMW の複合現実ラボは、生産性とイタレーションを改善するユニークなデザイン体験を提供します。
自動車設計の新たな現実
「我々は BMW と MINI の未来を考えています。それぞれの車種、それぞれのモデルの次世代を作りたいと思っています」と説明するのは、BMW グループ Head of MINI Interior Design の Christian Bauer 氏です。「世の中は目まぐるしく変化しているので、プロセスの高速化は我々にとっても重要です。」
完璧な世界で作られた新車モデルの外観は、限られた時間でどこまで製造 / 生産可能なのか。それを探り妥協点を見つけ出すことが自動車設計における大きな変化のひとつです。「複合現実は両方の世界の長所を生かしています。費用、時間、技術、可能性などすべてのオプションをまとめて表示することができます」と説明するのは BMW Group の Head of Cubing, Virtual Reality Interior である Daniel Motus 氏です。「ツーリングの開始までは、最高のソリューションが見つかるまでいくらでも変更することができます。」
アンリアル エンジン、VR、物理的な車用ハードウェアの専門的な断面模型要素を使って複合現実による設計体験を行うことで、チームはより早い段階で実験および極めて重要な決定が可能となり、設計の確定までの間さらに多くの時間をイタレーションと微調整に費やすことができます。

現実世界に存在させる前に仮想の複合現実体験において自動車設計の「テストドライブ」が可能になったことは、自動車メーカーにとって画期的な変革です。
「新技術により前もって別の段階で予めサーフェスを表示したり、周囲の環境を変えた場合の確認が可能になります」と Bauer 氏は述べます。「車の中に座って仮想の世界を見て、サーフェス上での影の映り方やサーフェス上での実際のライトの動き方確認することができます。仮想世界で見えた内容に早めに対応できるのでプロセスが短縮できます。
スピーディと高忠実度を実現する
新車設計の早期段階でカスタマー エクスペリエンスをしっかり取り入れておくと、チーム全体に新しいレベルの討論の機会が生み出され、イタレート時間の短縮、そして BMW Group のデザイナーやエンジニアの開発サイクルの高速化につながります。さらにアンリアル エンジンを使用することで、チームの成功に必要なビジュアル品質を落とすことなくリアルタイムで決断できるためプロセスが迅速になります。

忠実度の高いビジュアライゼーションとアンリアル エンジンのリアルタイムのパワーを組み合わせることにより、BMW は品質を落とさずにイタレートを高速化するという柔軟性を手に入れました。
「完全に GI レンダリングとハイエンド ビジュアライゼーションの世界に、よりイマーシブなリアルタイム技術を取り入れるには最高の視覚表現が必要になります」と Motus 氏は言います。「我々にとってこれは非常に重要でした。そこで素晴らしい視覚化技術を備えたアンリアル エンジンを選びました。」
アンリアル エンジンを採用した BMW の混合現実ラボの仕上がりは冒頭の動画でご覧いただけます。アンリアル エンジンのデザイン ワークフローをスピードアップする Unreal Studio ベータ版 もぜひお試しください。