Image courtesy of Chris Suddaby

Unreal Fellowship でバーチャル プロダクションのキャリアを向上させる

30日間でキャリア全体を変えられるでしょうか?

これがまさに Unreal Fellowship に参加したことで Diana Diriwaechter 氏と Chris Suddaby 氏に起こったことです。Unreal Fellowship は業界の専門家が、Unreal Engine を学びながら、市場価値のあるバーチャル プロダクション スキルを身につけることができるように設計された 30 日間の集中プログラムです。

リアルタイムの仕事を学ぶことで、彼らのキャリアがどのように前進したかを見てみましょう。
 

Diana Diriwaechter

Unreal Engine Fellowship Program Diana Diriwaechterproifle Pic Bw


Diana Diriwaechter 氏が Unreal Fellowship に応募したのは、彼女が人生の岐路に立ったときでした。彼女は 25 年間 CG アーティストとして活動してきましたが、そのうち 18 年間は Blue Sky Studios でリード マテリアル アーティストとして長編アニメーションの制作に携わっていました。しかし、パンデミックがはじまるとBlue Sky は閉鎖されてしまいました。

「私は決断を迫られました」と Diana 氏は説明します。「他の大きなアニメーション会社で今まで通りの仕事を続けるか、この機会に成長し、新しいことを学び、新たなキャリアへ向けて進むべきか」

他の業界のベテランと話をしたあと、Diana 氏 は Unreal Fellowship を見つけました。「Fellowship については、とても話題になっていました」と彼女は振り返ります。「これまで聞いたことのないようなプログラムでした。私は長年ライティングアーティストとしてテクスチャやマテリアルを専門に扱ってきましたが、自分の原点に戻って制作のあらゆる側面に携わることができるという考えは、非常に魅力的でした。Fellowshipは Unreal Engine の学習を始め、自分のプロジェクトを作成するには最適な方法だと思いました」 と述べています。
それ以来、フェローシップは Diana 氏のキャリアを大きく変えました。彼女はそれまで Unreal Engine を使用したことがありませんでしたが、個別指導とサポートによる 30 日間の集中トレーニングにより、短期間で知識を習得することができました。「Unreal Engine とは何か、Unreal Engineで何ができるのか、そして効率的に使用する方法を学びました」と Diana 氏は語ります。「フェローシップ チームは、ほぼ 24 時間体制で対応してくれました。技術的な質問はもちろんのこと、必ずうまくいくと誰かに力づけてほしいような場合でも、いつも誰かが助けてくれました」

コース終了後、Diana 氏は Unreal Engine のテクニカル アーティスト、Fellowship のティーチング アシスタント、そして最近では Epic Games のエデュケーション リードとなりました。また、トライベッカ映画祭とのコラボレーションによるプログラム、Writing in Unreal に参加するチャンスを得ることもできました。

「このプログラムは、10人の新進気鋭のライター/監督が書いた脚本を、4週間以内に Unreal Engine を使ってピッチビズに変換するというものでした」と Diana 氏は説明します。「監督たちが Unreal アーティストと一緒に作業することで、クルー全体や大きな予算を必要とせずとも、Unreal Engine を使ってプロジェクトをビジュアライズしプラニングする方法を体験することができたことがとても素晴らしかったと思います。リアルタイムで作業できるため、色々と試してみるには最適なツールです。空間や雰囲気、タイミング、キャラクターの見た目や周囲との関わり方などに対してリアルな感覚を得ることができます」と語っています。
Image courtesy of Diana Diriwaechter
Diana 氏は、ニューヨークの The School Of Visual Artsで論文研究の学生を教えており、Fellowship で学んだのと同じ方法を学生に紹介しています。「Unreal Engineは、教育向けのパワフルな無料ツールなので、できるだけ多くの人に使ってもらいたいと思っています」続けて、彼女は次のように述べています。「私は、最新かつ最高の技術を試し、楽しむために自分のプロジェクトの制作を続けるつもりですが、同時に、自分の知識をできるだけ多くの人たちと共有する使命があります」
 

Chris Suddaby

Unreal Engine Fellowship Program Chris Suddaby Proifle Pic Bw

3D ジェネラリストから シニア背景アーティストまで、Chris Suddaby 氏はあらゆることを経験しました。しかし、Unreal Engine に興味を持ったのは、リード プリビズ/ポストビズ アーティストを数年務めた後でした。「アーティストという枠にとらわれない仕事を探していました」と彼は説明します。「プリビスとポストビスは、大予算の映画でもクリエイティブな自由さを保ちながら、最初から最後までショットに携わることができるので、まさにうってつけの仕事でした。このような仕事のやり方がきっかけで Unreal Engine を使うことに興味を持つようになりました」

マンダロリアンのバーチャル プロダクションについて学んだ後、Chris 氏はさらに学ぶことを決意しました。「Unreal Fellowship の話を聞いて、自分も応募してみようと思いました。あまりにも素晴らしい話だと思ったのです。Unreal Engine を学べるだけでなく、最先端のバーチャル プロダクション技術を、その技術を開発した人たちから学ぶことができるのです。これは見逃せないチャンスだと思いました」
結婚式の当日、Chris 氏は Fellowshipプログラムへの参加が叶ったことを知りました。それが、彼のキャリアを変えた1カ月の始まりでした。「Unreal Fellowship のおかげで今では Eyeline Studiosでバーチャルアート部門のリード アーティストを務めています。プログラムを始めてから、文字通り毎日 Unreal Engine を使用しています」と彼は明かします。

「Fellowshipは、個人的にも仕事上でも、映像製作への情熱を再び呼び覚ましてくれました。例えば、バーチャル カメラを初めて使ったときは、驚きました。自分の部屋を歩き回って、撮影中の監督のようにリアルタイムで短編アニメーションを撮影することができ、正直に言って心底驚きました」
Image courtesy of Chris Suddaby
Chris 氏は技術的なスキルだけでなく、プリプロダクション、プロダクション、そしてポストプロダクションへと続く直線をバーチャル プロダクションの技術で消し去るという、新しい考え方を Fellowship から教わったことも評価しています。「私たちは今、ストーリーテリングを繰り返し行う新しい時代に突入していると思います」と彼は説明します。「リアルタイムでアイデアを試すことができるため、予想をはるかに超えるものを作り出し、試し、さらに磨きをかけるための時間と自由度がさらに広がります。アーティスト、監督、撮影監督、プロデューサーがクリエイティブなビジョンを共有し、同期して作業する機会が増えると思います。Unreal Engineでの経験を経て、私は自分のキャリアを新たなレベルへ発展させるツールと、映像制作者としての原点に戻り、ほとんど何の制限もなく純粋に映像を制作する自由を手に入れました」と述べています。

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