Unreal Fest Seattle の基調講演が先程終了しました。この講演では、デベロッパーとクリエイターのエコシステムを称え、Unreal Engine と Unreal Editor for Fortnite (UEFN) を使用してビルドされた素晴らしい作品の数々を紹介しました。Epic Games の目標は、フォートナイトなどのゲームの制作に私たちが使用しているテクノロジ-と同じ強力なテクノロジ-を皆さんにお届けし、エンターテインメントおよびインタラクティブ体験の未来を皆さんとともに構築していくことです。
また、オープニング セッションでは、重大ニュースをいくつか発表しました。対応プラットフォームで Epic Games Store の対象タイトルをシッピングすると Unreal Engine のロイヤリティが減額されるキャンペーン、Unreal Engine 5.5 Preview 1 のリリース、ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズがニューヨークの下水道から Unreal Editor for Fortnite (UEFN) に登場したことなどです。
詳細については、以下をご確認ください
「Launch Everywhere with Epic」の導入
ゲーム ビジネス全体の利益が大幅に圧迫される中で、Epic Games はエンジンとストアの条件をさらに改善し、よりデベロッパーに有利な条件で、リーチ可能なオーディエンスの拡大をサポートします。
2025年1月1日には、「Launch Everywhere with Epic」を導入します。このプログラムでは、2025年以降に Epic Games Store で公開した対象の Unreal Engine ゲームについて、すべてのプラットフォームおよびストアでのロイヤリティ料率を 5% から 3.5% に引き下げます。サポートしている対応プラットフォーム (PC、Mac、Android、および将来的には iOS) 上の他のストアでゲームをリリースする前に、ゲームを Epic Games Store で初めてシッピングするか、他のストアと同時に Epic Games Store でゲームをシッピングする場合に、ロイヤリティ料率の引き下げの対象となります。これは、Epic ファースト ランに参加しているゲームを含みます。
ロイヤリティの減額は、コンソールを含む、ゲームを提供するすべてのプラットフォームおよびストアに適用されます。Unreal Engine のゲームを他の PC または Android ストアで提供し、対応するプラットフォームの Epic Games Store では提供しない場合、ロイヤリティ料率は 5% に戻ります。
Epic Games では、ロイヤリティ料率の削減を受けるために、iPhone または iPad の Epic Games Store で iOS ゲームを同時にシッピングするという要件の適用を一時的に停止させていただいています。これは、Apple が現在、自社のストアと競合するストアでシッピングしているアプリに対して、商業上法外な「コア技術料」を課しているためです。この対応に変更がある場合、Epic Games はライセンシーに少なくとも 4 か月前にお知らせいたします。
その他の Epic Games Store のニュースとして、Studio Wildcard が Grove Street Games により開発された ARK: Ultimate Mobile Edition が今年後半に欧州の Android および iOS で Epic Games Store に登場することを発表しました。
Unreal Engine 5.5 Preview 1 がリリースされました
より多くの収益を確保できるよう条件を改善することに加え、Epic Games では、高忠実度の 3D 体験と AAA レベルのコンテンツの限界を超えるための技術の開発にも取り組んでいます。
Unreal Engine 5.5 はそのジャーニーのもう 1 つのマイルストーンです。また、Epic Games は、Preview 1 が利用可能になり、さらに完全版が来月リリースされることを発表しました。
現在、毎月 85 万ものデベロッパーが Unreal Engine を駆使してプロジェクトをビルドしており、デベロッパー コミュニティは成長し続けています。Epic Developer Community では、学習リソースやプロジェクトに関するサポートを提供しています。ぜひご確認ください。
Fab パブリッシング ポータルが誰でも利用可能に
Epic Games は、素晴らしいゲームやエクスペリエンスをビルドするためには、エンジンだけでは不十分であることを理解しています。そのため、Fab を立ち上げました。Fab は、リアルタイムの 3D エクスペリエンスをビルドするために必要なすべてのものを 1 か所で提供できるように設計された新しいユニバーサル マーケットプレイスです。
Epic Games は、皆さんがビルドした素晴らしい体験に圧倒されました。そのため、一人称視点シューティング ゲームをはじめとする新しいジャンルに進出する機会をさらに提供します。一人称視点カメラ モードの仕掛けが実験的機能リリースとして利用可能になりました。今すぐお試しいただけます。また、今年後半にこの機能がベータに移行すると、作成した島を公開することができます。
また、新しいタイプのゲームを開発する皆さんのクリエイティビティを刺激するために、多くのファンから支持されている別の IP をフォートナイトに導入します。現在、レゴ パーツ、Fall Guys のビーン、Rocket Racing のトラックを使用してフォートナイト体験をビルドできることに加え、Paramount とのエキサイティングな新たなコラボレーションにより、いかした緑色のティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ (TMNT) の島を作成することもできます。クリエイターは、TMNT のテンプレート、武器、仕掛け、プレハブ、ギャラリー、悪者の NPC を使用して、究極のクラシック アーケード体験を作成することができます。
Riot Games の SVP 兼 VALORANT Studios の責任者である Anna Donlon 氏は、Unreal Engine に切り替えて、新しい IP を一からビルドする方法を紹介してくれました。
Blur Studio の Tim Miller 監督 (Deadpool、Love, Death + Robots) と Wes Ball 監督(Maze Runner、Kingdom of the Planet of the Apes) は、Epic Games の CTO、Kim Libreri とともに登壇し、映画制作者が次にリアルタイム技術を取り入れる分野について語りました。
Magnopus の CEO、Ben Grossmann 氏は、UEFN のみを使用してビルドされた Metallica による Fuel Fire Fury のフォートナイト体験、Karol G の Fortnite Festival 体験、そして彼のチームが Prime Video の Fallout TV シリーズのバーチャル プロダクションに Unreal Engine をどのように使用しているかについて、インスピレーションに溢れる講演をしてくれました。
2025年の Unreal Fest はオーランドで開催
Epic Games は、ともにこのジャーニーに加わってくれているデベロッパーやクリエイターの皆さんにとても感謝しています。また、Unreal Fest を機に世界中のコミュニティの皆さんとつながることができてとてもうれしく感じています。