CES 2026 は、Unreal Engine 5 次世代 HMI 体験を発表した Epic Games にとっても大きな節目となりました。AMD との技術提携により開発され、Ryzen™ AI Embedded P100 シリーズ上で動作するこのプロジェクトは、単一の UE5 インスタンスからデジタル コックピット内の「全ピクセルを制御する」性能を実証しています。
ソニー・ホンダモビリティや Qualcomm といったパートナーによる Unreal Engine の革新的なユース ケースとともに、今年の CES では、HMI に関して、インタラクティブで、没入感に溢れ、データ主導型となり、ゲーム化も取り入れるという今後の方向性が示されました。
UE5 次世代 HMI 体験の詳細と、展示会場で Epic Games の友人やパートナー各社が披露した、Unreal Engine を活用したきわめてクリエイティブな事例について以下にまとめました。ぜひご確認ください。
Unreal Engine 5 次世代 HMI 体験
dSPACE
dSPACE ブースでは、Unreal Engine を活用したシミュレーションを統合した dSPACE ハードウェアとソフトウェアを使用した ADAS および自動運転テストのデモを見ることができました。
数百万台の車両に搭載済みで、緊急ブレーキなどの機能に不可欠なカメラベースの知覚デバイスが、マルチ GPU システム上で同期して動作する高忠実度のリアルタイム シミュレーションを使用してテストされていました。
このシミュレーションでは、フォトリアルなレンダリングと、物理ベースのセンサー データ (カメラ、レーダー、超音波出力など) の両方が生成されます。これらは、電子制御ユニット (ECU) に直接入力され、知覚性能が評価されます。
このシステムは、120 台以上の車両と歩行者を含む複雑なシナリオをシミュレートすることができます。追加のカメラや、大雪などの悪天候などの状況を瞬時に取り入れ、環境の変化が知覚精度に及ぼす影響を評価し、それに応じてアルゴリズムを調整できます。
ECARX
ECARX は CES で、Unreal Engine 5 を活用したデジタル コックピットと、Qualcomm Snapdragon Elite SoC を搭載した単一プラットフォーム上で同時に実行される ADAS システムとを組み合わせた革新的な融合デモを披露しました。
車両の 3D「デジタル ツイン」によりスクリーンで車両に一致する表示が提供され、ユーザーはリアルタイムに車を操作 (車のドアを開けたり、ボンネットを開けたり、車の色、タイヤ リム、スポイラーのデザイン、車内照明、オーディオ配置を変更するなど) し、シームレスかつ瞬時にフィードバックを得られます。
デモには、リアルタイムで魚が泳ぐ池や、触れるとたちまち開花する桜の木など、スクリーン上の環境のスピードと応答性を示すクリエイティブな機能も搭載されています。
驚異的なことに、ECARX チームはわずか 1 か月でこのデモ全体を作成し、Unreal Engine 5 と Snapdragon が品質を損なうことなく開発を迅速化できることを実証しました。
Kotei
Kotei のブースでは、Unreal Engine 5 で作成された、最新の Qualcomm Snapdragon Elite プラットフォームで動作する HMI デモを見ることができました。
このデモは 2 つのスクリーンに表示され、ADAS と駐車の視覚化、カスタマイズ可能な車の塗装と環境、そして楽しいインタラクティブなテーマが紹介されました。
車内体験に加えて、チームは ADAS のシミュレーションとテストに使用できる Unreal Engine で作成したデジタル ツインも披露しました。
Qualcomm
Qualcomm Technologies は、CES 2026 で Snapdragon Cockpit Elite プラットフォームと Snapdragon Ride Elite プラットフォームのデモを実施し、Qualcomm Adreno GPU と AI 機能を組み合わせた Unreal Engine の Lumen グローバル イルミネーション システムの性能を体感できる体験を提供しました。
同社の Snapdragon Digital Chassis コンセプト カーには、ユーザーの質問に答えたり、問題解決をサポートしたり、車内でさまざまなタスクをプロアクティブに実行したりできる、複数のビルトイン AI エージェントが搭載されています。
驚くべきことに、これらのエージェントは連携して動作します。走行路面の状況が悪化した場合、ADAS AI エージェントはアシスタント AI エージェントとやり取りして路面状況が悪いことを報告し、アシスタント AI エージェントはドライバーに通知します。その後、AI エージェントは、車両の設定を自動的に変更して乗り心地を向上させます。
ハードウェア対応のレイ トレーシングにより、Qualcomm Technologies は、Lumen を活用して車内のビジュアルにおいてきわめて忠実度の高いレンダリングを実現し、リアルなライティングとシャドウを表現しています。また、ディスプレイをさまざまなテーマ (フォートナイトのテーマなど) でカスタマイズすることもできます。