Unreal Engine 5.8 では、Unreal Engine の評価を検討している自動車 HMI チームの負担を大幅に削減する 2 つの強力なアップデートが導入されています。
この新しい Unreal Engine HMI テンプレートでは、チームが UE5 での HMI 開発を迅速に検討し、プロトタイプ作成、開発作業の迅速化に役立つ、すぐに利用できる基盤を提供します。
このテンプレートは、マーケティングやエンジニアリング向けの複雑な Unreal Engine モデルを、モバイルおよび組み込みアプリケーション向けに最適化されたアセットに変換する新しい Data Reduction Pipeline プラグインと連携して機能します。
自動車 HMI チームにとってこのテンプレートが画期的である理由
Unreal Engine で自動車用 HMI を一から構築する場合、毎回同じインフラストラクチャ上の課題に対処する必要があります。具体的には、車両からの信号の取り込み、それらの UI ウィジェットへのバインディング、マップのレンダリング、モバイル レンダリング設定の構成、組み込みプラットフォームへの対応などです。
これまで、これらが UE 内でどのように相互作用するかを示す包括的なリファレンスは存在しませんでした。そのため、チームはインフラストラクチャを独自に再構築するか、拡張や引き継ぎが困難な、その場しのぎの解決策を講じるしかありませんでした。Unreal Engine HMI テンプレートの登場により、このような状況から脱却することができます。
あなたは、既存の UE プロジェクトに HMI ウィジェットを統合するテクニカル アーティストの方かもしれません。あるいは、モック信号サーバーを実際の車両データ バックエンドに置き換えるインテグレーション エンジニアの方かもしれません。
どのような役割であっても、Unreal Engine を評価または実装している HMI プロフェッショナルの方には、この新しいテンプレートが最適です。
Unreal Engine HMI テンプレートの内容
このテンプレートは 3 つの主要なコンポーネントで構成されています。プロジェクト内ランチャーを使用すると、プレイ モードから直接さまざまな体験間を簡単に移動できます。
インストルメント クラスター
標準プロトコルを介してリアルタイムの車両信号を受信し、それをリアルタイムに表示する完全に配線されたデジタル クラスターです。
Unreal Engine HMI テンプレートを使用すべきユーザー
このテンプレートは HMI のプロフェッショナル向けに特別に構築されており、Perforce へのアクセスが必要です。
UE を導入する前に、信号の取り込み、マップ レンダリング、ウィジェットの再利用など、UE が自社の HMI アーキテクチャに対応できるかどうかを評価する必要のあるOEM および Tier-1 サプライヤーの UE デベロッパーの方。
実際の車両信号バックエンドを UE プロジェクトに接続する必要があり、OLinkパイプラインを新規構築するのではなく、既存のパイプラインから始めたいと考えているインテグレーション エンジニアの方。
C++を記述することなく、既存のプロジェクトに組み込むことができる高品質の HMI ウィジェットを必要としているテクニカル アーティストおよび UI デベロッパーの方。
Data Reduction Pipeline プラグインの概要
HMI デベロッパーは、重厚な車両モデルを軽量な組み込みの HMI 環境の制約に適合させることの難しさをよく理解しています。
Data Reduction Pipeline プラグインは、マーケティング、デザイン、エンジニアリングなどの目的で作成された既存の Unreal Engine モデルを活用し、AR、VR、HMI、3Dアプリを含むモバイルおよびリアルタイム アプリケーションに適した詳細度に最適化するように設計されています。
このプロセスは、既存のアセットの再利用を可能にするうえで重要なステップであり、ローエンド プラットフォーム向けにコンテンツを準備する際の、時間のかかるリバース エンジニアリングや完全なリモデルを行う必要がなくなります。このツールを使用すると、チームは HMI アプリケーション向けにアセットを完全に最適化し、Snapdragon 8155 クラス以上のプラットフォームにデプロイできます。
その結果、よりスムーズでシームレスなワークフローが実現し、Unreal Engine での HMI 開発が効率化されるだけでなく、マーケティング ビジュアライゼーション チームと HMI エンジニアリング チームの両方で共有できる単一の信頼できる情報源も確保できます。
この新しい最適化ワークフローは、ローエンド ハードウェアで使用するためにハイポリ モデルを適合させようとしているすべてのユーザーを支援します。これは、自動車向けに開発されているものの、あらゆる種類のデジタル ツインに使用できます。
Epic Games 社内で実施した非常に複雑な自動車モデルを用いたテストでは、設定可能なあらゆる車両オプションを含むスーパーセット モデルである 150% のコンフィギュレーター モデルの三角ポリゴンの数を 8,000 万個以上から 100 万個未満に削減することができました。しかも、これらはすべて QC 8155 (Samsung S6 タブレット) 上で 60 fps で動作しています。