A-COM Animation サンプル
A-COM Animation サンプルは、リギングやキーフレーム アニメーションからライティング、視覚効果、レンダリングまで、すべて UE5 内で直接管理できる、完全なアニメーション パイプラインを公開しています。
このサンプルには、この短編アニメーションの制作に使用されたすべてのアセット、アニメーション、ツールが付属しており、新人アニメーターの方は、プロフェッショナルなパイプラインのエンドツーエンドの仕組みを詳しく確認できます。
制作の中核を成すのは、Unreal Engine のタイムラインベースの編集システムであるシーケンサーです。このツールは Agora Studio の「マスター編集」ツールとなっています。シーケンサーを使用することで、Agora Studio はアニメーション、カメラ ワーク、環境アートを単一の一貫した空間に統合することができました。また、タイミングの変更やレイアウトの調整は動的に行われるため、アプリケーション間を頻繁に切り替える必要がありませんでした。
エフェクトについては、チームは Niagara パーティクル シミュレーションと Image Plate プラグイン経由で投影された 2D FX を組み合わせ、手描きによる芸術性とリアルタイム レンダリングを融合させたハイブリッドなアプローチを採用しました。この融合により、ディレクターはキャラクターの前後に映画のような精度のエフェクトを配置するなど、ビジュアルのレイヤー化を細かく制御することができました。
こういったすべての要素により、Unreal Engine が外部ツールを使用することなく、レイアウト、パフォーマンス、FX、編集作業を処理できる完全なアニメーション環境として機能するという重要な考え方を裏付けています。
A-COM Animatic サンプル
A-COM Animatic サンプルでは、Beta’s Intro のストーリーボードをアニメートした時限式バージョンをご覧いただけます。これは、最終アニメーションのドラフトとして機能します。
このプロジェクトは、Agora Studio が Praxinos Odyssey を使用して作成しました。Praxinos Odyssey は、Unreal Engine 5.6 以降に対応した汎用的な 2D ツールセットであり、2D アニメーションの作成 (フリップブック アセットまたは Odyssey Animation アセットを使用)、テクスチャへのペイント (キャラクター、小道具、フォリッジ、デカール、ポストプロセス ボリュームの様式化など)、美しいストーリーボードの描画に使用できます。
Beta’s Intro の共同ディレクターである Marco Foglia 氏は次のように述べています。「Praxinos Odyssey は、ブラシ、カラー パレット、レイヤーに加え、カメラや 2D アニメーション プレーンを管理するための専用シーケンサーまで備えた、完全なパッケージです」
Odyssey を使用すると、アーティストは Unreal Engine 内でスケッチ、ブロック ショット、2D 要素のアニメートを直接行うことができ、ストーリーボードとレイアウトのギャップを埋めることができます。
制作初期段階ではラフなストーリーボード シーケンスを画像シーケンスとしてインポートし、3D 環境で 2D プレーンを使用して拡張することができます。これは、実際のシーン空間内でダイナミックなカメラ ワークや、試行錯誤を行うことができるハイブリッドな手法です。
Foglia 氏は次のように続けます。「これは本当に多くのクリエイティビティの可能性をもたらします。静的なボードに制限されることなく、映画製作者のように空間を探求することができるのです」
アーティスト向けのレッスン:初心者からエキスパートまで
初心者向けに、A-COM プロジェクトは UE5 ベースのアニメーション制作の短期集中コースを提供しています。初心者の方は、アセット管理、コントロール リグの基礎、シンプルなキーフレーム設定について、プロが使用する環境と同じ環境で学ぶことができます。
経験豊富なアニメーターにとり、このプロジェクトはパイプライン設計、シーケンサーの構成、ライティング戦略、リバース ベイクなどの再利用可能なワークフローについて、より詳細なインサイトを提供します。
Foglia 氏は次のように説明します。「アーティストは、Unreal で制作全体がどのように構築されているかを確認することができます。モジュラー リギングから進化するライティングや FX まで、スタジオがワークフローをどのようにスケールできるかを示す実例です」
アニメーション学習リソース
A-COM のサンプル プロジェクトを使い始めるうえで役立つ学習リソースが多数用意されています。
まず、Agora Studio の Mark Foglia 氏が作成した概要動画をご覧ください。この動画では、サンプルの内容、含まれるアセットを最大限に活用するためのヒント、特定のワークフローに決定する理由について説明しています。以下をご確認ください。