何故、今リアルタイムなのか?
2017年12月4日

何故、今リアルタイムなのか?

作成 Ken Pimentel

デザイン ビジュアライゼーションのコンテンツの作成方法は、大きな転換期にあります。インタラクティブ体験が急成長を遂げている中、デザイナーのビジョンをうまく伝えるには静止画像では不十分な場合があります。関係者やクライアントのニーズを満たすうえで、迅速かつ柔軟にイタレーション (反復) して調整できるということは、製品設計や建築ビジュアライゼーションの分野では特に重要です。

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安藤忠雄氏の『光の教会』を Fabrice Bourrelly 氏がアンリアル エンジンを使って美しく再現

こうしたことを背景に、最近、多くのデザイナーやビジュアライゼーションの専門家は、従来の時間がかかるオフライン レンダリングの代わりに、効率の良いリアルタイム ワークフローを採用して素晴らしい 3D デザインを制作するプロセスを合理化し始めています。

リアルタイムが持つ威力を理解する

リアルタイム デザインは、動きの速いクリエイティブな業界で競争力を高めたい場合、大きな違いを生み出します。リアルタイム ツールで何ができるかを理解すると、従来のやり方では不十分なことがわかります。

オフラインのレンダリング技術では、複雑なデザインに変更を加える場合、各イタレーション サイクルで再度レンダリングするために数分、数時間、場合によっては何日もかかってしまいます。さらに、このやり方で作成したアセットの用途は、当初予定したものに制限されますが、リアルタイムでアセットを作成することで、幅広い用途と体験の可能性が広がります。リアルタイム技術を採用することで、一定の作業に対してクリエイティブ面で高い価値を生み出し、優れたデザイン、高い柔軟性、非常に速いフィードバックを実現します。いいことばかりですよね。

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BMW のデザインでは、アンリアル エンジンを使って内装のオプションを確認

体験型のデザインでは、クライアントがシーン内に入り様々な視点から探索し、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズします。デザイナーが自分のビジョンを示し関係者を説得するうえで、これほど効果的な方法はこれまでありませんでした。

何故、今リアルタイムなのか

簡単にいうと、未来がそこまで来ているからです。リアルタイム エンジンは、建築ビジュアライゼーション、製品設計、エンジニアリング、産業デザインなどのクリエイティブ産業の市場の勢力図を変えようとしています。 

リアルタイム デザインは、イタレーションが速く、柔軟にデザインできるため、早期に採用した人々は、従来のアセット開発の技術に固執している人々よりもコスト面で大きな恩恵を受けています。オフライン レンダリングでリアルタイムと同品質のものを作ろうとすると、かなりの時間がかかります。無駄になったはずの時間を使って磨きをかければ、最終結果がよくなるはずです。 

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ボーイング社では、アンリアル エンジンを使ってスターライナー プロジェクト向けの仮想トレーニング シミュレーターを開発

VR やインタラクティブなライブ レンダリングなどの新しい没入感の高い方法でクライアントがデザインを体験すると期待も高まります。この大きな変化を無視するチームは、急速な進化を遂げているデザインの世界で競争から脱落して、多くのチャンスを失うリスクがあります。

利用可能なソリューションを今すぐ見つける

新しいデザイン技術の採用には不安がつきものですが、かつてないほど簡単にリアルタイム エンジンを使ってデザインできるようになってきています。

アンリアル エンジンは、アーティスト フレンドリーなソリューションとスムーズなワークフローを求めるデザイナーにとって、リアルタイム デザインをクリエイティブ産業のニーズに合わせるシームレスなプロセスの基礎になります。アンリアル エンジンは十分に拡張可能であり、ビジュアル スクリプティング システムであるブループリントのような強力なツールを使うと、デザイナーは実際のコードを学ぶ必要なく作業することができます。プログラミングの必要がないことから、ゲーム業界だけでなく様々な産業でリアルタイム機能を採用するようになってきています。

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Rotor Studios はアンリアル エンジンでトヨタのショールーム向けに販売コンフィギュレーターを開発

アンリアル エンジンは、リアルタイム デザインを多様な産業に統合する扉を開きます。デザイナーは独自のビジュアライゼーション戦略を練り、それをアンリアル エンジンが形にします。建築家、自動車メーカー、製品デザイナー、マーケティング チームに至るまで、アンリアル エンジンを使ってリアルタイム技術を採用して多くのデザイン分野で競争力を付けることができます。

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