2020年1月13日
Pixel Streaming の紹介:あらゆるデバイスへのコンテンツのリアルタイム配信(ホワイトペーパー日本語版追加)
Epic Games の Unreal Engine チームは、Pixel Streaming で配信にまつわるこれらのボトルネックの解消に乗り出しました。Pixel Streaming を使うと、エクスペリエンスをホスト側に置き、デバイスに応じた最高品質でコンテンツをストリーミングできます。
Epic Games の新しいホワイトペーパー、Unreal Engine コンテンツの複数プラットフォームへのストリーミング では、クライアント サイドのソリューションである WebGL および HTML5 と、ホスト サイドのソリューションである Pixel Streaming を比較して、このまったく新しいテクノロジーを開発した理由を説明しています。さらに、Pixel Streaming のさまざまなセットアップやユースケースを紹介しています。
エクスペリエンスの時代
エクスペリエンスの時代には、消費者は、ただ情報を求めているのではなく、見て、感じて、つながることを期待しています。インタラクティブなリアルタイム エクスペリエンスは、その期待に応え、さらにそれ以上のものをエンド ユーザーにもたらすことができます。ゲーム開発にそのルーツを持つ Unreal Engine (UE4) は、インタラクティブなリアルタイム エクスペリエンスを作成するために必要なすべてのツールを備えています。新しい車種のカー コンフィギュレーター、新しい建物のデザインのコラボレーション、最新の商品のツアーなど、さまざまなエクスペリエンスを作成できます。しかし、消費者がコンテンツを消費するために使用するデバイスは多種多様なものなので、忠実度とスピードを保ちながらそれらのデバイスに UE4 のエクスペリエンスを配信するのは難しいことです。
そこで、Epic Games は Pixel Streaming を開発しました。Pixel Streaming は、UE4 コンテンツを配信するためのすぐに使えるソリューションです。エクスペリエンスの外観、質感、ブランディングを維持しながら顧客に届けることができます。
Pixel Streaming の仕組み
Pixel Streaming は UE4 用のプラグイン経由で動作します。Unreal Engine のプロジェクトはホスト側、多くの場合はクラウド上にあり、ユーザーからのアクセス リクエストは API 経由で処理されます。調査を行ったほかのソリューションとは異なり、Pixel Streaming では UE4 のグラフィックス要素の特別な処理が不要であり、ユーザーによるダウンロードも不要です。プロジェクトをホスト側に維持し、表示デバイスにピクセルのみをストリーミングするため、Pixel Streaming はダウンロードベースのソリューションより高速です。また、表示デバイスにプロジェクトのデータを保存することはないので、より安全でもあります。
コンフィギュレーター、またはリモートでのデザインに関するコラボレーション用のセットアップ例。凡例:1. Unreal Engine での開発、2. クラウドで Web RTC を利用する UE4 サーバー アプリ、3. STUN/TURN サーバー、4. ユーザーによる表示とインタラクション
Pixel Streaming の別のメリットとして、解像度や表示性能を問わずどのデバイスにも同じ UE4 プロジェクトをストリーミングできるということが挙げられます。これによって、あらゆる種類のデバイスに対応するためにプロジェクトの複数のバージョンを作成する必要がなくなります。
ホワイトペーパーには、『Unreal Engine のゲーム以外の用途で、エクスペリエンスの最高の品質と性能を維持することが目標です』とあります。Epic Games は、Pixel Streaming でその方法を示そうとしています。
ホワイトペーパー、Unreal Engine コンテンツの複数プラットフォームへのストリーミング をダウンロードして、魅力的でインタラクティブなコンテンツを顧客のために作り始めましょう。