2018年9月28日
Steelcase社、Unreal Engine と Datasmith でイマーシブなビジュアライゼーション エクスペリエンスを実現
この課題を解決するため、Goetzinger 氏のチームは、他の 3D ゲーム エンジンを試してみましたが、多様性とビジュアル クオリティを十分に両立させることができませんでした。「当社の家具はそのデザインが自慢です」と Goetzinger 氏は言います。「このため、ビジュアル クオリティは非常に重要です。日々、芸術品を作り出しているので、現実のようにリアルでなければ困ります」

そのとき、Goetzinger 氏はチームからあるテキスト メッセージを受け取りました。「メンバーがアンリアルを使わせて欲しいと反乱を起こしていたのです」 Goetzinger 氏は笑います。「そこで、イスを 1 脚試してみろ、と返信しました」
アプリケーション エンジニアの Evan Hollingsworth 氏は、その挑戦を喜んで受けて立ちました。当時のプロジェクトを週末に自宅に持ち帰り、セット全体をアンリアル エンジンで作り直しました。その成果がすべてを物語っていました。
「その瞬間に一目ぼれしました」と Goetzinger 氏は言います。「これを 2 日間で作ったのか、と聞くと、1 人で 2 日間で完成させたと言うのです。文字どおり、わずか一晩でアンリアルに切り替えることにしました」

データ インポートを数日間短縮
「顧客はそれぞれ異なります。そして、当社の家具を実際の空間で見たいと思っています」と、アプリケーション エンジニアの David Huizingh 氏は言います。そのためには、実際のジオメトリを SketchUp などのサードパーティ製システムから取り込み、短時間で見た目を整える必要がありました。Unreal Engine のツール スイートに含まれる Datasmith を使用すると、24 時間と 1000 ドルでその目標を達成できました。「Datasmith によって、数日間を節約できます」と Hollingsworth 氏は熱弁します。「あの何日もかかった面倒な作業を懐かしいとはまったく思いません」

仮想オフィス空間の作成
1 台のモニターでリアルタイム イメージを見る方法もありますが、Steelcase 社はそれをもう一歩進めたいと考えました。そこで、仮想オフィス空間 (VOS) を作りました。大スクリーン 3 面で U 字型ディスプレイを構成しました。顧客は好きな場所に移動し、互いにコミュニケーションをとることができます。VR ゴーグルを着用していたら、このようなことはできません。

「レンダーや 360 度のバブルに縛られません」と Goetzinger 氏は説明します。「顧客がその前に立つと、テクノロジーが周囲に溶け込みます。顧客は画面を指差し、実際の空間にいるかのように話を始めることができるのです。このテクノロジーは不可能だったことを実現するものであり、その効果は魔法のようです」
多目的のアセット
VOS 用に作成しているコンテンツは、簡単に別の目的で使うことができます。「エピックのツールによって、他のプラットフォームを簡単に活用できます。AR の要素、VR の要素を出力したり、iOS、Android、Windows、Mac、Web などで使用したりできます」と Goetzinger 氏は言います。
「コンフィギュレーター/ビジュアライザー的なアプリも作成しています」と Hollingsworth 氏は言います。「ブループリントを通じて大量のプログラミングを行っていることになります。ブループリントによって、コーディングの観点から思いつくものを何でも作成できますが、コードを触る必要はまったくありません。非常にパワフルです」

チームのメンバーは、Unreal Engine への移行について、どう思ったのでしょうか。「アンリアルがなければ、今頃どうなっていたかわかりません」と Hollingsworth 氏は言います。Huizingh 氏もこの点に関しては譲らず、「元に戻ることは考えられません」と笑います。
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