2017年10月10日

Rewind と BBC が共同制作した Home: A VR Spacewalk

作成 Keef Sloan

BBC Home: a VR Spacewalk は、BBC とデジタル コンテンツ開発スタジオ、Rewind が共同制作した受賞歴がある VR プロジェクトです。権威あるカンヌ ライオンズ国際クリエイティビティ フェスティバル (Cannes Lions Festival of Creativity) で Silver Lion 賞を受賞しました。最近も VR Bound が主催する英国の VR Awards の VR Experience of the Year にノミネートされました。

この VR 宇宙体験は、BBC の Tom Burton 氏と英国人宇宙飛行士、Tim Peake 氏が話をしたことがきっかけで生まれました。Tim は、国際宇宙ステーション (ISS) 参加の準備で楽しかったのは避難訓練だったと話したのです。これをきっかけに、BBC と Rewind は世界中のユーザーに向けて最高レベルの VR 体験をどのようにしたら届けられるかについて計画を練り始めました。この計画は、視聴者に情報を伝える、視聴者に教育の機会を与える、視聴者を楽しませる、といった BBC の使命に沿ったものでもあります。

Rewind の Head of Special Projects を務める Oliver Kibblewhite 氏は次のように説明しています。「エンターテイメントの一形式であるという限界を超えて、人生の経験になるようなものを目指しました。」

このプロジェクトは正確な縮尺で作られました。つまり、地球自体は 1:1 のサイズで、視野内でパノラマ表示になっており、息をのむような美しさを実現しました。

こうしたやり方を採用することで、いくつかの問題も生じました (データセットが膨大!)。しかし、UE4 を使うことで、Rewind は自分たちが望むやり方で作業し、ISS を取り巻く宇宙飛行士が実際に体験するような光の効果や物理特性を再現することができました。

さらにニューヨークでこの作品を体験した 2 名の宇宙飛行士によるお墨付きも得ました。彼らは、「わー、すごい!」と圧倒されていました。

Silver Lion のトロフィーを受賞したこの VR 宇宙体験は感動的であり、賞に値する見事な作品です。