June 19, 2018

REWIND が INFINITI のために作成したインパクトあふれる VR エクスペリエンス

作成 Ken Pimentel

製造業者は、作っているものがプライベート ジェットであれ最新のスニーカーであれ、対象とする顧客基盤にブランドの価値を伝える革新的な方法を模索し続けています。その結果として、多くの企業がエクスペリエンスのデザイン プロセスに VR を取り入れています。常識的に考えれば、エクスペリエンスが魅力的であればあるほど、それに触れた人の心を動かすことができます。VR、あるいはイマーシブなエクスペリエンスは、特に専門家の手にかかると、エンゲージメントのための最も強力なツールの 1 つとなります。
 

INFINITI(日産が日本国外で展開する高級車ブランド) は、QX50 のコンセプト モデルを魅力的に見せる方法を探すなかで、VR の専門家である REWIND と接触しました。世界各地で開催される、INFINITI が参加するすべての自動車ショーのために、独自の VR エクスペリエンスを構築するなかで、REWIND は、VR を活用してこれまでにない形でブランドを強化しつつ最大のインパクトを与えるデザインを実現することに的を絞りました。

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VR は、自動車ブランドと潜在顧客との関わり方を変化させています。自動車ブランドは、ブランドが受け入れられ、売上が伸びるようにするために、イマーシブなエクスペリエンスを活用しています。

イギリスに拠点を置く REWIND は、幅広いイマーシブなコンテンツを作成することに力を注いでいる主要な制作スタジオの 1 つです。最近では、360 度の映像が展開される Björk の VR ミュージック ビデオ アプリ、アメリカのテレビ局 HBO のドラマ Silicon Valley に登場する Hacker Hostel を再現した VR エクスペリエンス、インタラクティブなエクスペリエンスによる最新の自動車の展示などのプロジェクトを手がけました。REWIND の CEO、Solomon Rogers 氏は、同社のチームが、マーケティング、広告、エンターテイメント業界の顧客と仕事をするという、スイートスポットを発見したと述べています。

INFINITI のための展示、Soul of the Machine を作成するなかで、REWIND は、ストーリー性のある、独特なインタラクティブな VR エクスペリエンスをデザインしました。QX50 から取り出された実際の座席が 1 つ、がらんとした白い空間に置かれています。ユーザーがその座席に座り、VR ヘッドセットを装着すると、完全にイマーシブな 3D 空間で、自動車がひとりでに組み上がります。エクスペリエンスの終わりに、ユーザーは立ち上がるように求められます。すると、自動車の個々の部品が飛び散り、周囲で星空のようにきらめきます。これは、控え目に言っても魅惑的な眺めです。

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現実のようにリアルな INFINITI のモデルが、VR 内でユーザーを取り囲むようにひとりでに組み上がります。座席に座ったユーザーにとっては忘れ難い経験になるでしょう。

Rogers 氏は次のように述べています。「アンリアル エンジンによって、巨大な CAD モデルをエンジンに取り込んで、リアルタイムで動かすことができました。INFINITI のプロジェクトでは、車の外側だけでなく、ナットやボルトの 1 本 1 本まで、車を構成するすべての部品を見られるようにする、という課題がありました。そのために、ボルト、ナット、ネジまでを含む正確なモデルをゲーム エンジンに取り込んで、リアルタイムに動かす手段を見つける必要があったのです」

Unreal Studio と Datasmith による時間の節約

過去のプロジェクトでは、CAD データのリアルタイム環境への取り込みが完全に手作業で、非常に長い時間がかかっていました。進化し続けるツールによって、デザイン プロセスのこの点に対処するために必要な時間とエネルギーが大幅に少なくなりました。

Rogers 氏は次のように述べています。「つい最近、Unreal Studio と Datasmith がリリースされました。Datasmith は、作成された元の CAD パッケージから CAD のデータを直接取り出してアンリアルにプッシュできる、すばらしいツールです。以前は、CAD モデルをリアルタイムに対応させるために、チームのメンバーが 3 ~ 4 週間かけていましたが、今では、Datasmith によって、その作業が数時間で済むようになりました」

このスピードと効率性は、INFINITI のような重要なプロジェクトにおいて、リアルタイムのワークフローに絶大な影響を及ぼしています。REWIND のリード デベロッパー、Sam Birley 氏は、Datasmith を使うことで CAD データのアンリアル エンジンへのインポートが些細な問題になった、と付け加えました。

スピード、使いやすさ、効率の融合

有名な顧客と仕事をする、テンポの速いデザインの世界では、制作の期限が短くなりがちで、作業を迅速にこなす必要があります。また、プロトタイプをすばやく簡単に作成する能力が求められます。REWIND の制作責任者、Kate Ellis 氏によると、INFINITI のプロジェクトでは、REWIND のチームが顧客を現場に呼べたのは 48 時間だけで、その間にコンセプトをすばやく効率的に伝える必要がありました。

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アンリアル エンジンのブループリントによって、初期段階のデザインとレビューのプロセスが簡単になりました。この機能を活用することで、REWIND は、VR でどのように見えるかをプロジェクトの完成前に説明でき、エクスペリエンスの中心となるコンセプトを顧客に伝えることができました。

アンリアル エンジンのブループリント システムを使用することで、REWIND のチームは、エクスペリエンスが VR でどのように見えるかを示す、インタラクティブなモックを簡単に作成できました。自動車の部品が外側に飛び散り、座席の周りで動く様子を、リアルタイムで顧客に見せて理解してもらうことができたのです。このことによって、コンセプト段階から制作段階へと進む過程で、顧客の承認をスムーズに得ることに役立ちました。

Rogers 氏は次のように述べています。「アンリアルは、私たちが多くのプロジェクトで使う、中心的なテクノロジーとなりました。Unreal Studio がこれからどうなるか、非常にわくわくしています」

REWIND が INFINITI のために作成した VR エクスペリエンス、Soul of the Machine の詳細については、上で紹介したビデオをご覧ください。Unreal Studio によって、リアルタイムのワークフローにさらなるスピードと効率をもたらすことができます。無償のベータ版を今すぐお試しください。