シリーズの共同制作者である東映アニメーションは、リアルタイム ワークフローを試してみることによって、従来のセル画アニメの感覚を 3D テクノロジーで実現できるのか見極めようとしました。GUILD STUDIO の協力を得て、その目標が実現できたばかりか、より速く、より直感的なアニメーションワークフローがもたらされることにも気がつきました。つまり、制作工程から障害となるものを取り除いたワークフローが実現したのです。
リアルタイム表現でプリキュアエンディングCGのルックを目指す
GUILD STUDIO のアートディレクター、角田氏はゲーム業界に入る以前、東映アニメーションに在籍していたことがあります。同社退職後も親交は続き、これまでに何度かリアルタイム映像の可能性を話し合ったこともありました。そういった経緯から今回、シリーズ初となるUE4での『ヒーリングっど ♥ プリキュア』のエンディング映像制作が実現しました。
今回のプリキュア ED 映像が GUILD STUDIO では初となる映像制作のプロジェクトとなりました。ゲーム開発が主体の GUILD STUDIO では Unreal Engine での開発実績も多くカットシーンも作り慣れているというメリットがありました。その経験を活かし、まずシーケンサーを用いたVコンテから制作をスタートしています。「シーケンサーを使用できることのメリットは非常に大きいと思います。V コンテの時点からマスターシーケンスとショットを作り分ける形で作っています。それ以降の工程でもVコンテのシーケンスを引き継ぎショット内のデータを更新して行くことができたので、確認も早く効率的だったと思います。」今回CG演出を担当した角田氏自身でVコンテ制作にシーケンサーを利用したと言います。