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MediaMonks : グローバルブランドの広告キャンペーンをリアルタイム レンダリングでスケールアップ
John Buzzell
2021年5月28日
MediaMonks
OREO
Unreal Futures
VFX
スポットライト
多様な活用
広告
受賞歴のあるグローバル クリエイティブ/制作会社の
MediaMonks
では、31か国で5,000人以上が働いています。彼らが提供するサービスには、映像やゲームから複合現実体験、リッチメディアまで、あらゆる分野のクリエイティブをカバーしており、その広告ポートフォリオには Google、Nike、そして最も有名なクッキーのひとつである Oreo のメーカー Mondelēz などのクライアントが含まれます。
MediaMonks の親会社である S4Capital のエグゼクティブ チェアマン、Sir Martin Sorrell 氏は、このようなグローバル ブランドにとっての課題の一つは、地域ごとの味覚や文化に効率的に対応することだと説明します。
「今日、ローカル マーケティングには、非常に高い即応性が求められます」と彼は述べています。「そして、ローカルでの対応力とは、地域のトレンドやオーディエンスに合わせて方向転換できる機敏性のことです」
OREOクッキーのようなブランドが現地の需要に完全に応えるためには、必要な味と言語の組み合わせをすべてカバーするために、無数の異なるパッケージ バリエーションが必要になります。これは、コマーシャルもバリエーションごとに作り直す必要があることを意味し、これまではコストと時間をかけて何度も撮り直しをしていました。
一般的には、一度撮影した後、実写のパッケージをCGに置き換えるという方法がとられます。しかし、従来の3Dパイプラインでは手間と時間がかかります。常にさらなる効率性を追求している MediaMonks は、最近コマーシャルのプロトタイプを制作し、Unreal Engine を使用してこのプロセスを高速化できないかを検討しました。
Image courtesy of MediaMonks
「撮影後に、必要に応じてどのようにコマーシャル を適応させられるかを検討していました」と MediaMonks の VFX プロデューサー 、David Daniels 氏は述べています。「クライアントがこのようなことをしなければならない理由は無数にありますが、良い解決策はありませんでした」
「Unreal Engine のリアルタイム機能を使用すると、従来の 3D パイプラインよりもはるかに高速に、しかも同じ品質を維持したままパッケージを切り替えることができます」と MediaMonks の Growth Executive である Shiv Ramann 氏は語ります。
テストコマーシャルを制作するために、MediaMonksチームは、パッケージなしのきれいなプレートを含む、さまざまなバリエーションのパッケージショットを撮影しました。 そして、最も難しいパッケージ交換のシナリオでも確実に処理できるように、「ボトルを回転させる」ゲームでクッキーが使われるストーリーを作成しました。
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次に、カメラ位置を3Dワールド内で調整し、プレートとともに Unreal Engine に取り込みました。MediaMonks インド事業の最高クリエイティブ責任者(Art&Tech)である John Paite 氏が説明するように、実際の回転するパッケージと一致させることで、チームはCG置換用のリアルなアニメーションを制作することができました。
「アニメーションには様々な要素が関係しています。パッケージが回転しているときの表面の摩擦などです。そのため、回転した時に生じるピボットポイントのわずかなズレや、位置や場所のズレなどを把握できる、物理的なシミュレーションから始められるのは素晴らしいことです」
実物のパッケージは、ライティングを合わせる際の参考にもなります。Paite 氏はまず3点照明で、被写体を斜めから照らすキーライト、影を消して暗い部分を明るくするフィルライト、そして製品を "際立たせる" リムライトを配置しました。さらに、被写体に2つのライトを加えて、より人目を惹きつけるようにしました。
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最後に Paite氏は、反射、拡散、アンビエントオクルージョンのパスを Unreal Engine からレンダリングし、コンポジットで1つのマスターイメージにまとめました。
「私は、コンポジットはシェフの仕事のようなものだとよく言っていたものです」と彼は説明します。 「すべての材料を買い、肉を買い、野菜を買っただけでは、それを食べることはできません。コンポジターは、それを食べられるようにする料理人のようなものです」
チームは最初のテストにオフラインのコンポジットツールを使用しましたが、後でエンジンでショット全体を作成できることがわかり、さらに時間を節約できました。このワークフローは、同じアセットを使用して、
The Martin Agency
と共同で OREO のソーシャルメディアキャンペーンを制作する際にも採用されました。これも Unreal Engine の利点のひとつです。
Video courtesy of The Martin Agency and MediaMonks
「このプラットフォームで制作するということは、すべてのプラットフォーム用に制作するということです」と Daniels 氏は語ります。「このアセットは、このテレビコマーシャルでしか使えないというわけではなく、制作したものを様々な方法で使用することができます」
全体として、このテストは大成功でした。従来の 3D パイプラインに比べて、Unreal Engine で作業することの即時性は、チームにとって非常に魅力的でした。
MediaMonks のGrowth SVP である Tim Dillon 氏は、「リアルタイム3Dのエキサイティングなところは、ブランドの多くのニーズに応えてくれることです。パートナーとして Unreal Engine と密接に協力することで、ほんの少し前までは不可能だった方法でイノベーションを起こすことができます。製品デザイン、マーケティング、小売業の革新など、様々な分野で利用することができ、ブランドの様々なエンド ユース ケースに対応しています」と述べています。
Sorrell 氏にとって、グローバル技術がグローバルキャンペーンに適しているのは明らかです。
「私たちは、最高のアイデアを実現し、これまでのやり方を覆すための戦略の一環として、Unreal Engine のような技術を使用しています。Epicとのパートナーシップにより、S4、MediaMonks、MightyHiveは、数十年来のアプローチを変革し、グローバルブランドにクリエイティブやコンテンツ制作の規模を拡大し、より効果的に地域の オーディエンスにリーチするための優れた選択肢を提供しています」と述べています。
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