アンリアル エンジンによって子供向けアニメ シリーズ、ZAFARI が生き生きとしたものに
2018年1月30日

アンリアル エンジンによって子供向けアニメ シリーズ、ZAFARI が生き生きとしたものに

作成 Ken Pimentel

技術革新では、生産性を上げる新たな道筋を求めて、考えうるリスクを取らなければならないことがよくあります。Digital Dimension はモントリオールを拠点とするスタジオで、リアルタイム技術を使って子供向けアニメーションのテレビ番組シリーズを制作しました。これは大きな賭けでしたが多くの点で報われました。

ZAFARI は他と違うことをテーマにした魅力的なアニメーション シリーズです。生まれつき他の動物の皮で覆われた奇妙な動物たちが登場する物語です。NBCUniversal DreamWorks は ZAFARI (全 52 話 、各話 10 分) を購入しました。友情に関する一連の小さなエピソードを通して、自分のあるがままの姿を受け入れ、自分とは違う他者を認めることを子供たちに促す作品です。

物語のユニークな設定は他の作品とは一線を画すものですが、ZAFARI はアンリアル エンジンで全体がレンダリングされた初のアニメーション シリーズという点でも他とは異なります。

「Digital Dimension の担当者が私のところに来て、アンリアル エンジンを使って ZAFARI をレンダリングしましょう、と言ったとき当然不安を感じました」と ZAFARI のクリエイター兼ディレクターを務める David Dozoretz 氏。「番組のレンダラーとして採用するには、ある程度の制作クオリティを満たす必要がありました。」

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処理速度とコスト削減は重要な要因だったと Dozoretz 氏は説明します。彼は、制作で必要となる重要なレンダリング機能の中でもサブサーフェス スキャタリング、アンビエント オクルージョン、ベクターベースのモーション ブラー、見映えの良い水や視覚効果を生み出す機能を求めていました。

一話毎のテレビ番組を作る処理速度と予算で、長編映画のクオリティを実現するのは容易なことではありませんが、Digital Dimension ではアンリアル エンジンのリアルタイム レンダリング技術を使って成功を収めることができました。ZAFARI のような展開が早いエピソードのプロジェクトでは、レンダリングは大きなストレス要因です。特に、エラーを最小限に抑え、スケジュール通りに進行しようとすると大変です。

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「以前のパイプラインのイタレーションでは、一日に 2 つのテスト レンダーができれば運がいい方でした。アンリアル エンジンを使うと、30 分以内に 20 のテスト レンダーを行うことができます」と Digital Dimension の Executive Producer である Peter Skovsbo 氏。「アンリアル エンジンを使うと収穫があります。コストを削減しながら、同時にクオリティも高まります。こうしたことが実現したのは私のキャリアの中でも初めてのことでした。」

アンリアル エンジンを使うことで Digital Dimension の ZAFARI のワークフローがどのように変わったかを上の動画でご覧ください。 Datasmith のベータ版に参加するには、 ここから 登録してください。