2014.12.18

Dreadnought、UE4 で天空に飛翔

作成 John Gaudiosi

YAGER、F2P 空間に航空戦隊戦を展開

YAGER Development GmbH は、ユニークな SF マルチプレイヤー航空戦隊戦闘ゲーム『Dreadnought』を携えて、F2P (基本無料) ビデオゲーム界に参入します。2014年の E3 において、同スタジオは、プレアルファ版として 5 対 5 のゲームプレイを展示しました。素晴らしいビジュアルと思わず引き込まれる空中戦から察すると、開発はかなり進んでいるように見受けられました。その要因の一端には、同スタジオがエピック・ゲームズによるアンリアル・エンジン 4 のテクノロジーを使用しているということがあげられるでしょう。PAX Prime において、このアルファ版をプレイしたい人々の行列がパブリッシャーの Grey Box のブースを取り囲んだことも意外なことではありませんでした。

「アンリアル・エンジン 4 のおかげで私たちは実に素早くプロトタイプを作成することができます」と語ってくれたのは、YAGER でテクニカル ディレクターを務める Eckhard Duken 氏です。「私たちは、『スペックオプス ザ・ライン』の制作にアンリアル・エンジン 3 を使用しました。ですから、そのサブシステムと基礎となるアーキテクチャにはよく馴染んでいます。アンリアル・エンジンの 2 つのバージョンでアーキテクチャにそれほど大きな違いはありません。ただし、アンリアル・エンジン 4 のビジュアル スクリプティング言語であるブループリントなど、新たなツールについては違います。デザイナー自身でプロトタイプを作成できるようになり、後からエンジニアの作業でサポートし、より効率的な方法を取ることができるようになったのです」

現在のところイベントへの出席者は、Highlands レベルのゲームに触ってみることができるようになりました。カバーとしても使用できる豊かな山のランドスケープ上で戦闘が展開します。Duken 氏によると、ドイツのチームは、ゲームに特別なシェーダー機能を実装したということです。

「艦隊のダメージはシェーダーを通じてリアルタイムに表現されます。これは、現在実装されている機能のうちで最も見事なもののうちの一つです」と Duken 氏は述べています。「開発はまだ初期段階ですので、今後さらに充実させていくことになります。アンリアル・エンジン 4 の可能性は絶大です。すごいツールなのです」

Dreadnought

Dreadnought は、『スタートレック』や『Battlestar Galactica』といった SF のテレビ番組や映画からインスピレーションを得ました。

「私たちはスペースシップの艦長についてのファンタジーを作りたかったのです。しかも、これまで作られたことがないようなものを」と Duken 氏は言います。「かなり速いテンポの戦闘機ゲームは多数出回っていますが、『スタートレック:エンタープライズ』や『Battlestar Galactica』のような大型のスペースシップが出てくるゲームはなかったのです」

現在のところ『Dreadnought』には、5 つのクラスの艦があります。ゲームのタイトルと同名の艦が最大です。タンク級の艦は、重厚な装甲と強力な武器が配備されていますが、操縦が低速でスピードに欠けます。均整タイプの Destroyer 級では、スピード、操作性、シールド、攻撃と防御において完璧なバランスが取られています。Corvette は偵察級の艦であり、スピードと側面攻撃に秀でています。Tactical 巡航艦は、艦隊の衛生兵として位置づけられます。ホワイトメタルでできているため簡単に見つけることができます。戦闘中の修理を担当します。クラスの最後は Artillery 巡航艦です。スナイパーとして機能し、遠くからもとても正確に大ダメージを与えることができます。

「私たちは、想像し得るだけのプレイヤータイプを配備しようと思いました。ですから、『Dreadnought 』には非常に低速な艦もあれば、スナイパーのように難しい艦もあります。スナイパーは、主戦場から離れてカバーを使う必要があります」 と Duken 氏は述べ、さらに、いくつかのレベルではカバーが重要な役割を果たすと付け加えています。「隠れることができる渓谷が用意されています。空中にいれば、簡単に標的にされてしまうので、長くは生き残れません。私たちは少なくても 4 つの異なる舞台を提供しようと思っています。1 つは宇宙のレベルですが、壮大なランドスケープで戦闘を展開することによって、私たちがエンジンを使って成し遂げることができた機能すべてを効果的に表現できると考えています」

Dreadnought

これらの艦それぞれには、第一武器と第二武器、4 つのクールダウン機能、戦闘中にシールドおよびエンジン、武器を調整する機能が搭載されています。また、典型的なシューティング ゲームで用いられている perk (特典) に似た士官制度が実装されています。武器や航行、エンジンの士官によって、艦の属性が変わります。この制度は、時間経過にともなってプレイヤーとともに進歩します。そのため、それぞれが長所と短所をもつようになります。

「『Dreadnought 』をプレイする場合に用いられる典型的な戦術には、ヒーラーをチームの回復役にするだけではなく、敵プレイヤーのおとりにするというやり方があります。ヒーラーが非常に強力な艦だからできることです」と Duken 氏は言います。「上手くプレイすれば、敵を引きつけて、チームの安全を確保するとともに、敵を簡単に味方のえじきにすることができます。これが E3 で見られた戦術の 1 つです」

まだ開発の初期の段階にありながらも、チームは、見事なプレイ可能なデモを作り上げ、E3 に出席していた報道関係者にマルチプレイヤーによる戦闘を体験してもらうことに間に合いました。

「アンリアル・エンジン 4 を使った開発は、信じられないくらい速いです」と Duken 氏は評価します。「以前であれば、小規模なチームに常にコーダーが必要でした。『Spec Ops』を制作した時には、デザイナーとエンジニア、アーティストが協力して特定の機能に取り組んでいました。『Dreadnought』の制作では、作業の最初の部分においてチームにエンジニアをほぼまったく入れなくても良くなりました。これによって、開発速度は現実とは思えないくらい増しました」

Dreadnought

Duken 氏によれば、E3 のためのビルドをまとめあげるために 2 ~ 3 か月も作業する必要はなかったと言います。アンリアル・エンジン 4 を使ってリソースを転用して、このゲームの初めてのデモで批評家をうならせることができたのです。

「エピックからは多大なサポートを受けてきました」と Duken 氏は言います。「アンリアル・エンジン 4 の新たなサブスクリプション モデルは素晴らしいです。私たちにはかなり早い時期から UE4 に実際に触れるチャンスがありましたが、エピックは外部からのフィードバックに対してとてもオープンでした。今回のプロジェクトのためにエピックの方々とこれまで仕事をしてきましたが、とても充実しています。エピックのエンジニアの方々からはほぼ即座に返答をいただくことができ、コードを共有してやり取りすることができます。これも素晴らしいことです。私はこのような体制よりも良いものがあるとは思えないのです」

『Dreadnought』のベータ版は 2015年に予定されています。プレイヤーの方も間もなくこの新たな F2P のゲームをプレイできるようになります。その時までには YAGER も更なる開発時間を確保し、アンリアル・エンジン 4 を使ってさらなる創造性を発揮させていることと

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