2016.9.6

危険な医師としてプレイする 『Who Must Die』 の世界

作成 Jeremy Peel

プレイヤーは、症状が見えない恐ろしい病気の大発生を止める任務を負った後任の医師になります。3 名の患者が監視下にあり、その中の 1 名がその病気にかかっています。一連の実験を行い、カメラで患者の部屋を監視し、ひとりの守衛の助けを借りて、どの患者を駆除すべきかを決定しなければなりません。

作業を進めながら、プレイヤーは難しい状況に追い込まれていきます。

ちょっと待ってください。決して人を傷つけない原則はどうしたんでしょうか?前任の医師に何が起こったんでしょうか?

「ご自分で見つけてください。最後にわかります」と White Chamber のデベロッパーである Antoine Gargasson 氏は語ります。

最初に Who Must Die が制作されたのは 11 月に開催された Epic Game Jam です。そのとき、5 名の学生が 2 日間にわたりアンリアル エンジン 4 (UE4) を使ってこのゲームを作りました (それまでに UE4 を使ってたくさんの小さなプロジェクトを作っていたので、短時間でそれなりのものを作るのはとても簡単なことでした)。

「テーマは、『抜本的な解決策を必要とする危険な状況』でした」と Gargasson は説明します。「ゾンビが出てくるゲームを作りたかったんですが、モデルを作っている時間がなかったんです。ですから、部屋の外側でカメラを使うという手法を考えました。

メカニカル レベルでは、『Who Must Die』は単純なものです。端末のボタンを押して、各患者の反応を見るという操作をします。音楽に強い反応を示す患者もいれば、特定の美術品に関心を持つものもいるでしょう。行動を手掛かりに調べるというよりは、生理的な反応を見るという、あまり科学的なやりかたではありません。

「各患者のバックグラウンドを決めて、それと反応との間に関係性を持たせるようにしました」と Gargasson は説明します。「普段はクラッシック音楽が好きなはずなのに、クラッシック音楽を流したときに嫌がったら不思議ですよね。こうしたことが手がかりになるかもしれません。何かがあるのかもしれませんね。」

何が起こっているかを調べる手がかりとして、各患者のバックグランドに関する情報が入っているフォルダやライブ動画を利用することができます。

「こうした部分を撮影するのは楽しかったです。単なる 3D モデルではなく、実際の人々なのでプレイヤーはより親近感がわきます。自分の家族や友達の可能性だってあります」と Gargasson はコメントします。

ある患者は一見、完ぺきな家族の一員であるかのように見えます。もうひとりの患者は娘との間に確執があります。3 人めの患者は、鎖でベッドに拘束されています。ゲームしながら、患者に共感し始めることを Chamber は望んでいます。自分の仕事の目的について疑問を抱き始めるかもしれません。保安員を送り込んである部屋から何かを持ってきてもらいます。患者が恐れおののく様子が見えるかもしれません。これまでにどんな虐待があったのでしょうか?

「最終的に、プレイヤーが患者を駆除したくないという気持ちになってほしいのです。とはいえ、それは彼の仕事です」と共同デベロッパーの Joachim Hansotte 氏は説明します。「なぜすべての指示に従い、他の解決策がなかったのか自問自答します。十分に考えていなかったから我々がなすべきこと、実際に行うことに関して哲学的な疑問がわきます。

プレイテストでは、White Chamber は 『Who Must Die』 での選択が意思決定者であるプレイヤーにどのような影響を及ぼすかを観てきました。患者について利用可能な情報を長時間じっくり眺めて一生懸命考える人もいれば、即座に決断する人もいます。

「ある人は何も選ばず、誰も駆除せずに単にプレイを止めました。あまりにも難しすぎる選択だったからです」とWhite Chamber の Elouan Harmand 氏は語ります。

プロトタイピングを終わらせると、White Chamber はさらに動画を撮影しました。手がかりをさらに隠しました。こうした手がかりは役立つこともあり、時に人を惑わすものにもなります。のぞき見趣味がくすぐられる、のぞき穴も加えました。何と言っても、プレイヤーの肩にさらに大きな重荷を背負わせました。

「患者の選択を誤ったことに気付くと罪悪感を感じます。人が亡くなるのを見ると、疑問がわくのです」と Gargasson は説明します。

『Who Must Die』 は、近々リリース予定です。 

編集注記: PCGamesN は、長く続いている Making It in Unreal シリーズのためにアンリアル エンジンで制作された素晴らしいゲームを選んでそのデベロッパーにインタビューしています。エピック ゲームズは編集プロセスに関与していません。

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