State of Unreal が終了しました。そこでは、デベロッパーやクリエイターがすばらしい体験の制作に役立てていただけるよう Epic Games がバトルテストやリリースを予定している最先端の技術の一端をお見せしました。

イベントの最初に、CD PROJEKT RED による技術デモが行われました。「The Witcher 4」のデモというだけではなく、新しいウィッチャーの物語で活用されている最先端の技術の一部が紹介されました。また、Unreal Engine 5.6 の最新情報が披露され、大きなパフォーマンス アップグレードによって、この技術デモで披露したような大規模なオープン ワールドを現世代のハードウェアでスムーズに動作させられるようになることなどが明らかになりました。

今後の展開を以下で詳しくご覧ください。

「The Witcher 4」Unreal Engine 5 技術デモ

3 年前に Unreal Engine 5 がリリースされたとき、CD PROJEKT RED はエンジンの大規模オープンワールド サポートを実現するために協力すると 声明 を出しました。State of Unreal では、これまで協力してきた結果を共同で発表しました。
「The Witcher 4 」Unreal Engine 5 技術デモ では、プロのモンスター スレイヤーのシリがモンスターの討伐依頼中に Kovir という初公開の地域を探索する様子を追います。
この技術デモでは、高速ジオメトリ ストリーミング プラグインによるオープンワールドの高速読み込みなど、5.6 のオープン ワールド関連の強力な新機能の数々を、PlayStation 5 を使って、レイトレーシング有効の 60 fps で実際に動かしていち早くお見せします。
活気ある Valdrest の市場をシリが散策する場面では、高忠実度のキャラクターがたくさんいたり、ML デフォーマなどの視覚効果が使われていたりする負荷の高いシーンを 5.6 でどのように処理しているのかを説明します。さらに、高速かつメモリ効率良くフォリッジの密度と忠実度を実現する方法として UE 5.7 でのリリースが決まっている Nanite フォリッジを紹介します。

UE 5.6:オープン ワールドの魔法とエンジン ファーストのアニメーション

Unreal Engine 5.6 が ダウンロード 可能になりました!今回のリリースでは、現世代のコンソール、ハイエンド PC、最新モバイル デバイスで毎秒 60 フレームを維持しながら、超高忠実度かつ大規模なオープン ワールドをビルドできるよう支援することを主要な目標のひとつとしました。
オープン ワールド機能の他にも、アニメーションやリギングのワークフローを、外部 DCC ツールとの往復をしなくてよい「エンジン ファースト」な形へと大きく前進させています。さらに、MetaHuman の作成がエンジン内で完結できるようになり、制作のスピードと効率性が大きく向上しました。Unreal Engine 5.6 のブログ記事 で新機能についてお読みください。

MetaHuman 5.6:現時点で最強のデジタル ヒューマン ツールセット

デジタル ヒューマン フレームワークである MetaHuman は、MetaHuman 5.6 をもって早期アクセスを終了し、Unreal Engine に完全に統合されました。Unreal Engine EULA が更新され、MetaHuman のキャラクターとアニメーションが Unity や Godot などの任意のエンジンと、Maya、Houdini、Blender などのクリエイティブ ソフトウェアで使用できるようになったため、MetaHuman を見かける場所が増えることが予想されます。 

MetaHuman Creator の忠実度はアップしています。マテリアルが強化され、スキャン データベースが大きくなり、スキャン データを処理するモデルが改善されたことや、新しい制作ワークフローで顔、ボディ、衣装に利用できるオプションの幅が大きく広がることが理由です。また、MetaHuman Animator でほとんどのカメラやオーディオからリアルタイム アニメーションを生成できる機能も提供されるほか、DCC 向けの新規プラグインの追加や Fab マーケットプレイスとの統合で MetaHuman エコシステムが広がります。MetaHuman の最新のブログ記事 で最新情報についてご確認ください。

Unreal Editor for Fortnite:新規 IP、AI が組み込まれたデベロッパー アシスタントなど

UEFN がリリースされて 2 年余りですが、稼働中のクリエイター制作の島の数は 260,000、プレイヤーによるプレイ時間は 112 億時間以上に上り、7.22 億米ドルがサードパーティのクリエイターに支払われました。 

Epic は、クリエイターが利用できるツールと IP を引き続き充実させていきます。6月17日から、LEGO Brick Editor を使用してブロック単位でレゴ® の体験を構築できるようになります。他にも楽しみな新規 IP が UEFN に登場します。6月27日に「イカゲーム」が追加予定で、その後「アバター 伝説の少年アン」と「スター・ウォーズ」の IP が続きます。
「スター ウォーズ」については、フォートナイト バトルロイヤルの最新シーズン「ギャラクティック・バトル」で、プレイヤーが話しかけると対話型 AI を使用して応答する ダース・ベイダーの NPC が登場 しました。この学びを活かして、基盤となるテクノロジーをクリエイター コミュニティに共有する予定です。今年の後半には、UEFN で AI を搭載した魅力的な独自の NPC を構築できるクリエイター向けの新ツールがリリースされます。State of Unreal のステージ デモで披露 したように、クリエイターは新ツール、ペルソナの仕掛けを使用して、プレイヤーが話しかけることのできる人格を持ったキャラクターを作成できます。今後それをさらに発展させて、クリエイターが NPC の挙動と会話を制御できるだけでなく、コアとなるゲームそのものも制御できるようにしていきます。 

Epic Developer Community でベータ版を利用できるようになった Epic Developer Assistant も、クリエイターに役立つ AI ツールです。この AI 付きアシスタントは UEFN プロジェクトで使用できる Verse コードの作成を支援するために開発されました。質疑応答のほか、ワークフロー ガイダンスやスニペットの提供もできるので、フォートナイトの島の開発プロセスがスピードアップします。今すぐお試しください!
最後に紹介するのは、6月7日にリリースされるシーングラフ (ベータ版) です。シーングラフは UEFN の新しい基盤レイヤーで、エディタとランタイム ビューが統合されており、Verse を通じてすべてのシーン要素にアクセスできるようにします。このエディタでは、エンティティが階層的に整理され、高速で柔軟なワールド構築を実現します。管理が楽になるように、繰り返し使われるアイテムはプレハブに変換されます。ランタイム時には、プラットフォームの移動からライトのプロパティ変更まで、Verse コードでシーンを動的に変更できます。シーングラフは、UEFN の未来を切り開く原動力になるように一から徹底的に設計されました。

ブログ記事 で UEFN の最新情報と予定されている改善点をご確認ください。

Epic エコシステム全体について

RealityScan 2.0 がこれから数週間のうちにリリース予定で、「RealityScan」という名前でデスクトップ バージョンとモバイル バージョンが統合されます。RealityScan 2.0 には AI を活用したマスキング、スマートな画像のアライメント、空中レーザー スキャンのサポートなど、新機能が充実しています。CD PROJEKT RED は RealityScan を使って自然のオブジェクトを高忠実度でキャプチャし、「The Witcher 4」Unreal Engine 5 技術デモで活用しました。

また、今夏から Epic Games Launcher で Fab が利用できるようになり、デベロッパーが Fab コンテンツを入手してワークフローに統合するのが簡単になることも発表されました。最近 Loci が Epic に加わりました。Loci の AI 技術が Fab に統合され、今後数か月のうちに、アセットへの自動タグ付け、セマンティック検索、IP モデレーションの改善が実現します。

Epic Games Store の今後の更新情報

Epic Games Store がリリース以降、デベロッパーとパブリッシャー パートナーに支払った金額は 21 億ドル を超えます。モバイル向けには 70 本のすばらしいゲームのライブラリがあり、今日までに 4,000 万インストールを達成しました。2025年末には、インストール数は 7,000 万に達する勢いです。パブリッシャーにとって好条件を提示するために、初期収益分配率を変更し、最初の 100 万ドルまでは 0%、それ以降は 12% としました。
Netmarble が、Epic ファースト ラン プログラムの一環として 2025年10月に「MONGIL: STAR DIVE」を PC 向け Epic Games Store で独占リリースすることを発表しました。その後間もなくモバイル向けにもリリースされるので、モバイル向け Epic Games Store にもご注目ください。

事前ロード機能が 9月にリリースされます。PC とモバイルで友人にゲームをプレゼントできるギフト機能もホリデー シーズンに合わせて実装される予定です。 また、2025年第 3 四半期には、Android と iOS のデベロッパーとパブリッシャー向けに Epic Games Store のセルフ パブリッシング機能が解放されます。

7月には、PC とモバイル ゲームのアプリ内購入用のショップを、デベロッパーが簡単に立ち上げることができる Epic Web Shops が利用できるようになります。Epic Web Shops を利用すると、業界トップクラスの収益条件の恩恵を受けることができるうえ、プレイヤーに特典や Epic 報酬といったさらなる付加価値を提供できます。 

ソーシャル機能が改良され、PC プレイヤーとモバイル プレイヤーがつながることができるようになります。ゲームに関係なく使えるボイス チャットやテキスト チャット、パーティ機能のほか、サードパーティ製ゲームに使える強力なゲーム招待機能も提供されます。これらが構成要素となり、いくつかの革新的なソーシャル機能がストアに今後実装される予定です。

来年もお楽しみに

重大ニュースとお知らせは以上です。State of Unreal を Unreal Fest で開催したのは初めてで、とても楽しい時間になりました。 

来年またコミュニティの皆さんと盛大なイベントを開催して、Epic の最新ニュースを発表するのを待ちきれません。また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。