2016年9月9日

第 1 回 『Virtual Reality Challenge』 のご報告

作成 Kevin Joyce

VRFocus は、9 月 3 日から 4 日まで Virtual Reality Challenge (VRC) という VR ゲーム ジャムをロンドンで開催しました。ストレスを感じたり、涙を流したり、大量のカフェインを消費しながら、非常に高い技術的ハードルに挑む週末となりました。結果的には、努力が報われたイベントとなりました。この VRC から 4 つの非常にエンターテイメント性が高い VR ビデオゲームが生まれたからです。

イベント開始前から問題がありました。荷物が予定時間よりも早く到着したため、誰も受領できませんでした。しかも、NVIDIA 社が提供してくださった NVIDIA Geforce GTX 1080 を搭載した PC に必要な wi-fi ドングルも予定時刻に到着しませんでした。そのため、VRFocus チームは夜明けとともに活動を開始し、イベントに必要な新しい機器を購入し、各マシンにソフトウェアをダウンロード、インストールし、多数の HTC Vive ユニットをセットアップしました。そうこうするうちに、なんとか開始時刻に間に合いました。

Team Catastrophe

 

イベント参加者は、24 時間以内に魅力的な VR ビデオゲームを制作するという、ひとつの単純なタスクを割り当てられました。簡単に思えるかもしれませんが、実現するのは至難の業です。 ‘a safe pair of hands’ というテーマに取り組む チーム は実際の作業に取り掛かる前に、ブレインストーミングの時間を短時間与えられました。各チームはアンリアル エンジン 4 と HTC Vive を使って、ユニークな制作コンセプトを短時間で考え出しました。VRFocus のコミュニティ マネージャーである Kevin Eva 氏は現場でテーマを紹介し、チーム作りを支援しました。スタッフのライター兼プレゼンターである Zeena Al-Obaidi 氏は、プロジェクトをモニターし、チームにインタビューし、VR の熱心なオーディエンスに進捗を伝えました。ゲーム ジャムでは常に協力が重要になります。今回の VRC で、長時間の作業と眠れない夜を有意義なものにしたのは、チームが楽しんで作業に取り組んだということです。

Team Virtually Done

 

HTC Vive を使ったタワー ディフェンス ビデオゲームのマルチプレイヤー体験は、『Lemmings』 によってインスパイアされたものであり、かわいそうな虎やパンダを救うゲームです。多様な背景と経験を持ったチームが制作したユニークで楽しいプロジェクトです。学生、ホビースト (趣味愛好家)、プロフェッショナルが VRC で一堂に会し、Climax StudiosCherryPop GamesSupermassive Games のメンターによる指導を受けました。様々な分野の人々が集まってひとつのものを作っていくのを見るのは実に感動的でした。チームのメンバーの多くが、このイベントで初めて出会い、何もないところから完全にオリジナルの作品を作り上げていったのです。

Team FD

 

もちろん、優勝は 1 チームだけです。私、Kevin Joyce、Thomas Gere 氏、 Luciana Carvalho Se 氏、 Tanya Laird 氏 、およびエピック ゲームズの Jess Hider からなる審査員が審査した結果、Team Catastrophe の作品 (毎年多くの猫が殺処分を受けていることに対する意識向上を目指す作品) が優勝しました。チームのメンバー、Mark Bailey 氏、 Mat Burri 氏、Jan Kaniewski 氏はそれぞれエピック ゲームズの Unreal Dev Grants プログラム によって HTC Vive を授与されます。

Team Supraliminal

 

優勝は Team Catastrophe に決まりましたが、各チームはプロジェクトの作業を継続することを望みました。これが最終的には最高の結果であるといえます。チームの皆さんは楽しんで作業しただけでなく、誇りを持てるような作品を作ることができました。この時点で、Team Catastrophe、 Team Supraliminal、 Team FD および Virtually Done が最終的にどうなったかは聞いていません。

VRFocus は、エピック ゲームズを初め、HTC、 Valve、 NVIDIA、 Climax Studios、 CherryPop Games、 Supermassive Games、そして審査員の皆様に至るまで、VRC を支援してくださった皆様に心より感謝いたします。