GDC 2018 でエピック ゲームズが最新情報を発表、すべてのプラットフォームで AAAクオリティのサポートが顕著に
2018年3月21日

GDC 2018 でエピック ゲームズが最新情報を発表、すべてのプラットフォームで AAAクオリティのサポートが顕著に


エピック ゲームズは今年のオープニング セッション、State of Unreal において、500 万人を超えるユーザーから構成されるアンリアル エンジン コミュニティを支援する新たな技術的進歩を発表しました。



セッション中継を見逃しても大丈夫です。上の動画で State of Unreal 2018 全体をご覧いただけます。

アンリアル エンジン デベロッパー向けの新機能とコンテンツ

  • UE4 のライブ録画とリプレイの機能:コンテンツ クリエイターは録画したゲームプレイ セッションの映像を使用して、仲間と共有可能な素晴らしいリプレイ動画を作成することができます。『Fortnite』 関連の動画が毎日 1 億 3 千万回再生されているように、エピック ゲームズでは、ゲームが消費者向けエンターテイメントを席巻していることを認識しており、UE4 デベロッパーが作成したコンテンツをすぐに YouTube、Twitch、ソーシャルメディアに投稿できるようにしました。人気ユーチューバーの Ali-A 氏が新しいリプレイ機能 をライブ ステージで紹介。今夏 Unreal Engine 4.20 のリリースで搭載予定のツールで作成した 『Fortnite』 のリプレイ動画を披露しました。

  • モバイル サポートの向上:『Fortnite』 は、UE4 の開発サンドボックスとしての役割を果たしました。ゲームのモバイル デバイス版を制作することによって、新機能と改善された機能を使い、PC とコンソール版でのゲーム体験を、かつてないほど容易にモバイル ゲームに移行できるようになりました。

  • Paragon のアセット:1,200 万ドル相当の Paragon のキャラクターおよび背景アセットを無料公開し、UE4 によるプロジェクトで利用できるようになりました。第一弾の公開分は、アンリアル エンジンのマーケットプレイスからご利用いただけます。この春から夏にかけてさらに数百万ドル相当の Paragon のコンテンツが追加公開される予定です。

  • Magic Leap:アンリアル エンジン デベロッパーは、Magic Leap One™: クリエイターエディションのためのコンテンツを制作できるようになりました。Magic Leap SDK を使用してコンテンツを制作するために、カスタムの Unreal Editor、ドキュメント、UE4 サンプル プロジェクトをご利用いただけます。


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アンリアル エンジン ライセンシーの皆様からのニュース

  • Studio Wildcard:Jesse Rapczak 氏 (アートおよびテクニカル アート ディレクター) と Jeremy Stieglitz 氏 (リード デザイナー兼リード プログラマー) によると、Nintendo Switch 版 『ARK:Survival Evolved 』 をリリースするとのこと。実機でのゲームプレイを初披露し、『ARK:Survival Evolved 』 のモバイル版の映像を公開しました。本作は、アンリアル エンジンの 801 South ブースで試遊可能です。

  • Pixelopus:Dominic Robilliard 氏 (クリエイティブ ディレクター) が、小規模チームがアンリアル エンジンを使用してどのように大規模な開発を行ったかについて、近々発売予定の PS4 版 『Concrete Genie』 の作業に焦点をあてて説明しました。

  • Undead Labs:スタジオ代表の Jeff Strain 氏が、State of Decay 2 について語り、チームが アンリアル エンジンを使っていかにしてインディーから AAA スタジオへと急成長を遂げたか明かしてくれました。

  • Riot Games:Jerry O’Flaherty 氏 (アート ディレクター) と Kevin Scharff 氏 (リード開発マネージャー) が、何故、アンリアル エンジンと Zero Density の技術を採用することによって、2017 年に開催された『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会のアリーナに、MR (複合現実) による迫力あるドラゴンを登場させたのか説明してくれました。

  • ILMxLAB:Mohen Leo 氏 (コンテンツ / プラットフォーム戦略ディレクター) が、アンリアル エンジンを使ってトップレベルの VR/AR/MR 体験をどのように作り続けてきたか詳細に説明してくれました。このようにして制作された作品には、The VOID との提携による 『Star Wars:Secrets of the Empire』 やAlejandro González Iñárritu 監督のアカデミー賞受賞作品、『Carne y Arena』 などがあります。

  • 展示会場でゲーム、仕事の機会、ビールの無料サービスのスペースを提供:アンリアル エンジンの開発コミュニティは GDC で大きな存在感を示しています。モバイル、VR、PC、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch に向けた優れた作品を共有するために世界中から開発チームが集まりました。エピック・ゲームズがいつも使用してきた South 423 には、テクノロジーやツールのデモ、商談のためのスペースがあります。今年はさらに、South 801 にゲームと求人の専用フロアを設置しました。アンリアル エンジンで制作された待望の最新ゲームを試遊したり、ゲームを開発したデベロッパーと会話したり、無料のノベリティグッズが入ったお楽しみバッグを手に入れたり、アンリアル エンジンを使える人材を求めているリクルーターと知り合うなどの機会があります。

未来に目を向ける

  • リアルタイム レイトレーシング:アンリアル エンジン 4 におけるリアルタイム レイ トレーシング のライブ デモからリアルタイム グラフィックスの未来が垣間見えます。これには、Microsoft の新しい DXR フレームワークと NVIDIA DGX Station で稼働する NVIDIA の Volta GPU の RTX 技術が使われています。反射のデモでは、状況や動作に即してライティングがシーン内で変化します。その際、シャドウやフォトリアルな反射などのレイトレース エフェクトがリアルタイムでレンダリングされます。この作品は、エピック ゲームズのレイトレーシングのエキスパートと、NVIDIA GPU 担当のエンジニア、そして ILMxLAB のクリエイティブな芸術性がコラボレートしてできあがったものです。詳細については、こちら をご覧ください。

  • リアルタイムで不気味の谷を超える:エピック・ゲームズは、3Lateral、Cubic Motion、Tencent、および Vicon とチームを組んで ライブ キャプチャーしたデジタル ヒューマンをひとつ上のレベルに押し上げました。South 241 の Vicon ブースで中国人女優の Bingjie Jiang をモチーフにした高忠実度かつリアルタイムのデジタル キャラクター Siren に会ってみてください。

  • Andy Serkis 氏が演じる次世代デジタル ヒューマン:本日 GDC で、3Lateral と エピック・ゲームズは、著名なモーション アクターの Andy Serkis 氏 を演者に迎え、リアルタイムで人間の動きに反応するデジタル キャラクター の驚異的な開発について発表を行いました。この 革新的なデジタル パフォーマンス は、アンリアル エンジンのリアルタイム レンダリング、そして 3Lateral の Meta Human Framework© のボリューメトリック キャプチャー、および再構築と圧縮の技術を組み合わせることで生命が吹き込まれました。詳細については こちら をご覧ください。