2016年7月14日

DANGEROUS GOLF が大型アップデートを実施

作成 Daniel Kayser

レーシングゲームなどの類はただでさえアドレナリンが全開の状態ですが、さらに興奮を高めることは可能でしょうか。あの有名な Burnout フランチャイズの例に学ぶとすれば、それはずっと破壊し続ける要素を追加することです。そうすると、レースそのものの興奮以上の体験を引き出すことができるのです。

長年に渡るシリーズ Burnout フランチャイズの制作関係者は後継版の開発に懸命に取り組んでいます。今回は、大衆的なスポーツであるゴルフに結びつけたバージョンを紹介します。ルールの難解さ、大逆転の可能性、歴史の奥深さなどの理由でゴルフが大好きな人は多いですが、その一方でゴルフなんかつまらないと思う人も多いです。

Three Fields Entertainment が手掛けた Dangerous Golf は、Burnout フランチャイズで使われた素晴らしい技術をゴルフの基本的要素と結びつけることで、ゴルフという非常に系統だったスポーツに大混乱する要素を混ぜ合わせて、心に残るゲーム体験ができるようにしました。さらには、6 月初旬のリリース版で実施されたアップデートにより体験方法が飛躍的に向上したことも嬉しいニュースです。ゲームにはもともと mulligan が付いていますが、無料アップデートによりファンから最もリクエストが多かった、ペース配分、プレゼンテーション、制御などの領域が直接変更されます。

Lead Designer である Chris Roberts 氏が、最初のゲームのコンセプトと最近見直しが行われたアップデートの影響について語ってくれました。

Q:まだ体験していない人々のために、Dangerous Golf について紹介してください。

Dangerous Golf は普通のゴルフ ゲームではありません。ユーモラスな方法でめちゃくちゃに破壊して、あり得ないようなトリック ショットで高得点をあげて友達を出し抜きます。トイレもキッチンもめちゃくちゃに破壊し、価値のないアンティークを壊し、ガソリンスタンドまでをも壊します。ゴルフコースから全く外れたこのゲームでは、プレイヤーはできるだけ多くのものを破壊しながら最終的にホールを狙うようなパズルになっています。

Q:Dangerous Golf のアイデアはどのように浮かびましたか?

どんなハードウェアが面白いのか、自分達が挑戦してみたいのはどんなハードウェアなのかを話し合いました。技術とハードウェアはどう変化するのか、我々はそれにどう対応するのかを考えました。そして、SIGGRAPH と最新のエンジン技術を調べました。最終的には、わくわくさせる技術で早く楽しく作成したゲームである Criterion から受けたあの刺激を取り戻そうということになりました 。
 
以前、The Short Game という、トーナメントに挑む 7 歳のゴルファー達を追ったドキュメンタリー映画を Netflix で見て、ゴルフ ゲームの作成をひらめきました。ビデオコレクションである Dude Perfect YouTube チャンネルでは、同じ子供達が登場して、バスケットボールを使ったあり得ないようなトリックショットをするのも見ました。

子供のゴルファーで埋め尽くされたそのトーナメントでは、数々の驚くようなトリックショットが繰り広げられ、そうした光景がヒントとなりました。トリックショットも友達とのミニゴルフも楽しいので、そこに物を壊す楽しさを合わせて、Dangerous Golf を作りました。
 
Q:このタイトルは 6 月初旬にリリースされました。その後のアップデートでゲームは一段と利用しやすくなり、面白さも増しました。特に、再起動が早くなったことで、プレイヤーはかなり速くアクションに戻れるようになりました。詳しく教えてください。
 
Dangerous Golf はどこでも楽しく破壊できるようにしていましたが、経験を積むほどホールに簡単に近づけるようにしました。いつもと違うティーショットにかけてみることもできます。オーバーになりませんようにと願いながら、えいやと打ってみたりします。
 
この新機能の実装は、当初、信じられないくらい複雑でした。Dangerous Golf のレベルには、物理オブジェクトがたくさん詰まっています。壁にかけるケチャップ、ひっくり返すペンキの缶、割られるコップ、粉々にされる銅像など、無数です。これらのオブジェクトは粉々にされてから再度くっついて元通りにするため、リリース当初は再起動に 25 秒から 30 秒かかりました。通常レベルは、すべてを単純してスクラップしてディスクからリロードしてリセットします。かなり時間のかかる処理なので、今はクリーナーに送るようにしています。各オブジェクトは元のステートと元の位置に返されます。その結果、レベルの複雑さはそのままで、起動時間を 2 秒に短縮できました。

Q:アップデートでは制御を調整してプレイ性も改善されました。新しいアプローチについてお話いただけますか?
 
様々なスキルセットとゲーム体験を使って Dangerous Golf を楽しんでもらいたいので、利用しやすい制御セットでプレイするオプションを導入しました。プレイヤー達の意見を聞いて様々な機能を改善しました。ティーからボールを打つ位置を自由に選べる機能もその 1 つです。  
プレイヤーは Smashbreaker など重要なゲームのすべてのエレメントを 2 本ではなく 1 本のコントロール スティックで制御できるようになりました。最初の制御もそのまま使えます。ボタンのプロンプトとオーディオ キューを追加して、プレイヤーがバケットにリリースしやすくしました。アップデートの全体的な効果は、ゲームを使いやすくすることで、レベルを問わずすべてのプレイヤーが楽しめるようになったことです。

Q:破壊を引き起こすこと、そしてより重要なのが、引き起こされた破壊を確認することも、アップデートに含まれる特徴です。ブログの読者の皆さんに、追加機能と新しいフォローカメラの詳細を説明してください。
 
代表的な追加機能としは、ボールをホールに入れようとする前に、最後の 1 撃を加える Smashwave 機能があります。Smashwave を使う場合、他のものを同様に、長所と短所があります。プレイヤーは Smashwave でボーナス ポイントを稼ぐことができますが、ホールにボールを入れなければならず、プレイ フィールドに大きな家具を持ち込むためパットが難しくなるリスクがあります。ただし、パット中のプレイヤーから旗がはっきり見えない場合は、残骸を清掃すると良いでしょう。
 
ティーショット用とパット用に、合計 2 台のフォローカメラを追加しました。Tee Off フォローカメラを使うと、ボールのアクションをさらに接近して追うことができます。Danger Time 機能では、ゲームをスローモーションにして破壊を楽しむことができます。上級者は Smashbreaker の発射場所を前もって決めることができます。Tee Off フォローカメラはパットを追跡し、見事なトリックショットを映し出します。これらのカメラは両方ともオプションなので、設定画面で切り替えができます。

Q:明らかに、Burnout ファンは Ted Stryker がナレーションをしているチュートリアル動画が入っているアップデートに大満足すると思いますが、これはどのようにして実現したのでしょうか。
 
我々は自己資金の 11 名の小さなチームなので、Burnout 3 でインゲーム DJ を担当した Stryker にちょっと時間をもらえないか頼みました。意外にも、彼は承諾して、実に素晴らしいチュートリアル動画に仕上げてくれました。動画自体は Dangerous Golf のプレイ方法の入門ですが、慣れたプレイヤーでも見る価値はあります。
 
Q:アンリアル エンジン 4 を使って、Dangerous Golf のビジョンをどのように実現させましたか?
 
アンリアル エンジン 4 は 11 名という我々のような小さなチームにとって頼もしい味方です。世界トップレベルのレンダリングと物理を使える、つまり我々のすべてのエンジニアジング エフォートを使って素晴らしいゲームを作ることが可能になりました。アンリアル エディタは非常にパワフルなツールなので、チームの誰もが自分のアイデアをすぐに試すことができるのです。Dangerous Golf を開発中にビルドしたバージョンは数千に及びます。納得できるバージョンができるまで、最後までそれぞれを改善したんです。

Q:最後に、Dangerous Golf の詳細が見れるサイトを教えてください。

Dangerous Golf および Three Fields Entertainment は www.threefieldsentertainment.com に情報があります。 @3FieldsEnt でフォローしてください。