September 26, 2018

アンリアル エンジン 4 を使ったモーション キャプチャの授業

作成 Melissa Robinson

多様な業種にわたってリアルタイム デベロッパーの需要が高まり、アンリアル エンジン 4 を軸に展開するコースやカリキュラムを新設する教育機関が増えています。テキサス大学オースティン校のラジオ/テレビ/映画 (RTF) 学部では、Deepak Chetty 氏がアンリアル エンジン 4 を使ったモーション キャプチャ スタジオの授業を立ち上げました。

このコースでは、学生がリアルタイムの学習環境に浸りながら、モーション キャプチャについて学ぶことができます。ハードウェア (モーション キャプチャ スーツやフェイシャル キャプチャ テクニック) とソフトウェア (アンリアル エンジン、MotionBuilder) の組み合わせにより、学生はアンリアル エンジン内で映像の脚本を書き、映像を監督し、仮想的に撮影し、編集することができます。

このすばらしい授業について、テキサス大学オースティン校の Chetty 氏に詳しくお話を伺いました。

ご自身の経歴について教えてください。

こんにちは、Deepak Chetty です。私は、テキサス州オースティンを拠点とする映像作家、教育者、デジタル アーティスト、デベロッパーです。プラット・インスティテュートで映像と美術の基礎を学び、2007 年に美術の学士を取得しています。映画、テレビ業界で数年間、ポスト プロダクションのプロ、フリーランスのカメラマンを務めてから、オースティンに移り、テキサス大学 (UT) の有名な映画プログラムで映画製作の MFA (修士) を取得しました。

UT 在学中は監督と撮影技術を中心に学びました。映像作家としての幅を広げるために、新しいテクノロジーをできる限り習得したいと決めたときに、コンテンツ作成ツールとしてアンリアル エンジンにたどり着き、夢中になりました。それ以来、2015 年から母校で教えている「イマーシブメディア概論」の授業で UE4 を使っています。

このコースに人気が集まったこと、またこのテクノロジーが進化し、映像作家の間で広まったことが、 UT での「モーション キャプチャ スタジオ」コースの立ち上げにつながりました。このコースは専門課程の学部生や大学院生が対象です。

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モーション キャプチャ スタジオというのはおもしろそうです。 もう少し詳しく教えていただけますか。

モーション キャプチャ スタジオのクラスでは、UT の光学式モーション トラッキング システム Vicon を使用して、学生が仮想演技を生成し、UE4 でレイアウト、ライティング、撮影、編集を行います。学生は、リアルな演技をリアルタイムで修正、編集、反復し、完全にコンピュータの中で行う映画製作の可能性を探っていくことができます。次世代の映像作家やクリエイターは、このテクノロジーを利用した完全なリアルタイム環境で作業する間、本当に自由な世界を探求できる機会を与えられます。学生は UE4 のシーケンサー ツールで作業の大部分を行い、また仮想セットの組み立てもエンジン内で行います。

UE4 を選んだ理由を教えてください。

このクラス、あるいは私が教える他のクラスでも可能であれば UE4 を使用することが当初から決まっていました。ほとんどの学生から最初に聞くのは、UE4 が実現するユーザー フレンドリーなデザインは、ほかの市販されている 3D アプリケーションや開発用ツールとは比べ物にならないほど優れているという声です。開発ツールを、使いやすさ、画像の忠実度 (映像に関わる人には非常に重要)、機能の3つの点から評価するとしたら、通常はいずれかの面で妥協が必要です。UE4 ならその必要がないのです。映像を教える者として、頭を悩ますことはまったくありませんでした。学生にプログラミングや高度な 3D アプリケーションの経験を期待することはできないからです。

このプログラムの優れた点は、幅が広いだけでなく、奥も深いところです。基礎的なことを教えたあと、どの程度、深くまで掘り下げるかは、学生たち自身が決められます。教育課程レベルの仮想的な映像制作という点から見れば、エンジン内で実際にできることの上っ面をなでるだけでも、これまでのワークフローに引けを取らない、見事な作品に仕上がります。従来とは異なるレンダリング ワークフローとリアルタイム再生によって時間を節約できるため、学生はクリエイティビティを発揮し、デザインやアイデアを繰り返し試すことに時間をかけられます。

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それまではどのように授業を行っていましたか。

以前に使っていたプログラムは、レンダリング パイプラインを備え、ビューポートの質が低く、ワークフロー、インターフェースが複雑で、インタラクションがリアルタイムではなかったため、ほとんどのプロジェクトは実行時に単純化されていました。学生に求められたのはストーリーよりもショットでした。それだけです。現在は、物語を期待できるようになりました。ツールセットが充実し、システム全体が使いやすく、堅牢であるため、モーション キャプチャと仮想的な映像制作が初めての学生であっても利用できます。