この新しいレベルの統合によってクリエーターは、.c4d ファイルを Unreal Engine に直接ネイティブにインポートできるようになります。その際には、シーン階層、ジオメトリ、マテリアル、ライト、カメラ、ベイクされたアニメーションへのサポートも行われます。Cinema 4D の save for Cineware コマンドを使うと、Unreal Engine シーケンサーのシネマティック エディタを通じて、複雑でプロシージャルなモーション グラフィックスをリアルタイム シーンに直接簡単にベイクすることが可能になります。
モーション グラフィックス デザイン/アニメーション制作のスタジオ Capacity は、NFL のためのプロジェクトでこの新たな統合をベータテストしてきました。また最近では、Psyonix のための 80年代レトロ風『Rocket League - Radical Summer』のトレイラーでもテストを行っています。「Rocket League のための Radical Summer のトレイラーは規模が非常に大きかったのですが、Unreal で制作することによって、プレッシャーがかなり軽減されました」と Capacity のスタジオ プロデューサー Pilar Gut-Rod 氏は述べています。「Cinema 4D と Unreal Engine 間の連携は、モーション グラフィックスやゲームのトレイラーを手がける会社にとっては天の恵みです。」
NFL Media はすでに Cinema 4D を使用して何百ものアセットを生成しており、それらを放送用およびオンライン配信用のプレレンダリングされたグラフィックに使っています。さらに、それらのアセットを Unreal Engine に移植することによって、レンダリング プロセスの短縮を目指しています。NFL Media のリアルタイム システム ディレクターを務める Patrick Lee 氏は、次のように述べています。「素材のすべてを Unreal に直接インポートできることは、私たちのアートディレクターにとって非常に有り難いことです。最終的には、Unreal を含むリアルタイムのコントロール ルーム環境では、レンダリングと QC の時間、さらにはストレージスペースが計り知れないほど節約できるはずです。将来的には、私達のバーチャルセットと AR の大部分も Unreal Engine を通して制作することになるでしょう。」
David McGavran 氏 (Maxon の CEO) は次のように述べています。「素晴らしいことに、Epic Games は最新の Unreal Engine で Cinema 4D をネイティブサポートしてくれることになりました。新たな Datasmith プラグインでは、よりシームレスなコンテンツ作成エクスペリエンスと創造的な柔軟性が実現されます。リアルタイムで高水準のインタラクティブ コンテンツを作成するというニーズに必ずや応えてくれることでしょう。」
Andy Blondin (Epic Games ミクストメディア テクニカル プロダクト マネージャー) は次のように述べます。 「Cinema 4D を頻繁に利用する層、特に放送やモーショングラフィックスの業界におけるユーザー層からは、これまでも Cinema 4D をエンジンに直接接続できるようにしてほしいという要望がありました。こうしたユーザーの皆さんはすでにリアルタイム ワークフローを活用して、実に感動的な出来栄えを手にしているのです」
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