2月16から18日にかけ、横浜情報文化センターにて Unreal Engine を教育に取り入れている学校やこれから導入を検討している評価中の学校の教職員の方を対象に第1回目となる「Unreal Engine Academic Summit」を開催致しました。
Academic Summitを始めたきっかけ
アメリカではGDCの時期に合わせて、世界中の大学の教育者を集めたイベントを行なっています。日本独特の教育機関の状況に合わせ、日本でも類似の機会をつくりたいと思いました。
過去3年にわたり日本全国の教育機関を訪問しUnreal Engine の導入補助をしてきた中、多くの学校では以下5つが導入時に共通して問題となっている事に気がつきました。
- 意思決定権を持つ職員にゲーム教育の最新の動向を伝えて欲しい。
- 教育現場にゲームエンジンの活用術を教えられる人がいない。
- どう教えたらいいのか、他の学校はどうしているのか知りたい。
- どの教科書を選べば良いか知りたい。
- UE4がスムーズに動く、予算にあったPCを知りたい。
これらの問題を解決すべく、3日間のイベントとして設定させていただきました。
初日参加者合同撮影
たくさんの学校にご賛同いただくことができ、日本各地よりご参加いただけました。ご参加いただきました学校の方々に、この場を借りて感謝いたします。
参加学校リスト登録順
- 吉田学園情報ビジネス専門学校(札幌)
- 東北電子専門学校(仙台)
- 日本工学院専門学校(蒲田)
- 東京デザインテクノロジーセンター(高田馬場)
- 沼津情報・ビジネス専門学校(沼津)
- 東京工学院専門学校(小金井)
- KBC学園国際電子ビジネス専門学校(那覇)
- 北海道芸術デザイン専門学校(札幌)
- トライデントコンピュータ専門学校(名古屋)
- 新潟コンピュータ専門学校(新潟)
- 日本電子専門学校(新宿)
- 医療ビジネス観光情報専門学校(相模原)
- 河原電子ビジネス専門学校(愛媛)
- 横浜デジタルアーツ専門学校(横浜)
- 東京ネットウェイブ(渋谷)
- 名古屋工学院専門学校(名古屋)
- 沖縄国際大学(沖縄)
- ECCコンピュータ専門学校(大阪)
- 東京工芸大学(中野)
- 大阪コミュニケーションアート専門学校(大阪)
- ヒュマンアカデミー名古屋校(名古屋)
- アミューズメントメディア総合学院(渋谷)
1日目
横浜情報文化センターの大会議室でセミナー形式で行いました。
EPIC GAMES JAPAN 代表の河崎により 「アンリアルエンジンの現在と未来」
EPIC GAMES JAPAN 今井による「Epic Gamesの教育への取り組み」
ファリアー社長 馬場様より「教育現場における、ゲームエンジンの可能性」
ヒストリア社長 佐々木様より「産学共同ゲーム開発プロジェクト『UNREAL CHALLENGE』の成功例から」
交流会
ランチャンアベニューでささやかなパーティーを開かせていただきました。
(交流会)
2日目&3日目
これまでにゲーム学科の立ち上げや、企業・学校等で多くのメンター経験のある もももワークス代表取締役社長・テクノロジストの川島先生より教育者のためのハンズオンセミナーを行いました。場所は東京テクノロジーセンター専門学校のコンピュータルームをお借りました。
(川島先生授業風景)
特別協賛ディスカッション
・秀和システム 石原様
過去に数多くのアンリアルエンジンを題材にした技術本の編集者を務められた秀和システムの石原様にお越しいただきました。
アンリアルエンジンのカリキュラムへの導入には教科書となる本が欲しいという声はたくさんいただいておりました。
石原様にはご参加いただいた先生方と、「現場で本当に必要なアンリアルエンジン」の教科書という事をテーマにディスカッションいただきました。
・サードウェーブデジノス 桑園様
サードウェーブデジノスは様々な構成・価格帯のパソコンを扱っている会社です。ゲーム開発機周りの知識に強い桑園様にお越しいただきました。
アンリアルエンジンの導入には、ハードウェアの刷新が必要になる学校も少なくありません。現場の先生と「今学校で求めているPC」をスペック面や価格面でディスカッションいただきました。
まとめ
Epic Games Japanは次世代のゲームやインタラクティブコンテンツの開発者を育成するすべての日本の教育機関を応援しています。
来年、再来年と業界全体の教育の質の向上を目指してこのイベントを続けてまいります。
反省点もいくつかあります。せっかく横浜にいらしていただいているので、アンリアルエンジンを使ったゲーム開発企業のリクルーターの方もお呼びするべきでした。 次回はこうしたほうがいい等のご意見はお気軽にコメントをお願いします!