エピックゲームズは来週のアンリアル・エンジンバージョン 4.8の初回プレビューリリースで Valve開発の VR ハードウェア、SteamVR の対応を正式に開始します。アンリアル・エンジン4は誰でも無料でダウロードできます。C++ ソースコードへアクセスも出来て、今後は SteamVR 用のプロジェクト開発が可能になります。
デベロッパーはアンリアルエンジンを使用することで、主要 VR プラットフォーム対応の高品質かつ高フームレートエクスペリエンスを常にデプロイすることができます。アンリアルエンジン4 に対応する SteamVR はプラグアンドプレイデバイスで、ルームスケールの VR 、入力機能、Lighthouse と呼ばれる Vive 用の部屋全体に拡散されたレーザーを元にプレイヤーの動きをスキャンするルームスケールのトラッキング機能 などが最大限に利用出来ます。
SteamVR はブループリントのビジュアルスクリプティングやネイティブコードなどを通じてアンリアルエンジン4と完全統合されています。そのためプログラマーのサポートが無くても、必要に応じてプロジェクトのビルドが可能です。
Valve の Gabe Newll氏 は、「エピックゲームズは今回も VR ムーブメントの主導者として、ゲーム業界全体にテクノロジーソリューションを提供するリーダー的地位を獲得しました。SteamVR と UE4 のエンジン技術を統合させることで、アンリアルエンジンデベロッパーを今までよりも簡単に成功へ導くことができます」と語っています。
「このテクノロジーは信じられないほど自由です。VR 空間を歩き回ったり直接的なインタラクションを行うことで魅惑的な没入感を体験できます。」とエピックゲームズの創業者兼 CEO の Tim Sweeney は語っています。
「エピックのアンリアルエンジンは、20年間に渡ってデベロッパーに非常に多才な 3D ゲームとアプリケーションの制作の場を提供してきました。今後は HTC Vive 向けの SteamVR サポートの統合によって、よりリアルで新しい VR 体験の構築を馴染みのあるアンリアルエンジンで開発が出来るようになりました。アンリアルエンジン4を使用するデベロッパーは没入型 VR 背景を構築する際に、業界屈指の VR プラットフォームとユーザーエクスペリエンスを採用できるのです」と HTC 社の HTC Viveを担当するエクゼクティブディレクターの Dan O'Brien 氏は語っています。
SteamVR 開発キットを採用した最初のスタジオの1つとして、エピックゲームズはアンリアルエンジン4と Valve SDK の互換性を確保してきた実績があります。エピックが開発した Showdown は HTC Vive ヘッドセットを利用して SteamVR を体験することができます。さらに Dovetail Games が手掛けた近日公開予定のフィッシングシミュレーションゲーム、 「Dovetail Games Fishing」は、 UE4ベースのゲーム体験ができる デモの公開 をゲームデベロッパーズカンファレンス開催時に Valve のブースで行いました。
「Valve と密接に連携することで、主に最小レイテンシにフォーカスしながら、アンリアルエンジン4と最新の SteamVR 機能の高度な最適化を保証します。UE4 デベロッパーがそのまま使用できる機能を駆使して、素晴らしいゲーム体験の制作を確実に行えるように、今後も VR アップグレードとイノベーションの動向を注意深く見守っていきたいと思います」とエピックゲームズのリードエンジニア、Nick Whiting は語っています。
エピックゲームズのシニアテクニカルアーティスト・デザイナーの Alan Willard とコミュニティマネージャー Chance Ivey は、5月9日と10日に初めて開催予定の Room-Scale Vive VR Jam と、テキサス州オースティン市で5月11日に開催を予定している Room-Scale Vive VR Demo Night でみさなんをサポートします。
VR 向けアンリアルエンジンに関する詳細は、 unrealengine.com/vr をご覧ください。
エピックゲームズ が開発したアンリアル・エンジンは、PC、コンソール、モバイル、ウェブ、VR において高品質なユーザーエクスペリエンスを実現するだけでなく、ゲーム、アプリケーション、ビジュアリゼーション、シネマティック コンテンツの制作期間を短縮します。アンリアル エンジンは、unrealengine.com で無料ダウンロードできます。最新情報については @UnrealEngine をフォローしてください。