2018年8月13日
ポルシェ、NVIDIA、エピック ゲームズがポルシェ 911 スピードスターコンセプトの「The Speed of Light」を公開
エピック ゲームズの Director of HMI でこのプロジェクトでクリエイティブディレクターとVFX スーパーバイザーを務めた Francois Antoine は次のように述べています。「ポルシェ 911 スピードスターコンセプトはインタラクティブ リアルタイム レイトレーシングでビジュアライズされた最初の車になりました。NVIDIA 社と協力し、様々な業界でのリアルタイム レイトレーシングの導入を加速していきます。」 NVIDIA 社の SVP of Content and Technology であるTony Tamasi 氏は次のように述べています。「NVIDIA RTX テクノロジーはリアルタイムCGで世代を飛びこえるような品質向上を提供するために構築されたものです。『The Speed of Light』はこの目的を実現していることを示す完璧な例になります。アンリアル エンジンによって、これまでは想像でしかなかったような忠実性と詳細を持つような物理的に正確でリアルなシーンを制作することが可能になりました。」
ポルシェ社の Manager of Virtual Design、Christian Braun 氏は次のように述べています。「ポルシェとエピックと NVIDIA とのコラボレーションは、クリエイティブな面と技術面の両方ですべての予測を凌駕するものでした。今回達成した成果は、リアルタイムテクノロジーが自動車のデザインとマーケティングを革新的に変えていくということを証明しています。」

ポルシェ社は最先端のデザイン技術をテストすることで知られていて、 Braun 氏は常に単一のツールセットをコアにしたパイプラインを思い描いていました。アンリアル エンジンでレイトレーシングを使用したディフューズ グローバル イルミネーションが実現したことによって、ポルシェ社は今後販売予定の自社の最新コンセプトカーをビジュアライズできるようになりました。「The Speed of Light」の制作で使用された実験的なリアルタイム レイトレーシング機能は将来のアンリアル エンジン 4 リリースに組み込まれ、すべてのデベロッパーが使用できるようになります。

Francois Antoine は説明します。「このシネマティックの品質を見てください。ベイキングもライトマップもまったく必要なかったことは特筆すべきことです。事前計算のライティングはありません。オブジェクトもライトもすべては動的なものです。車をデザインする時には、すべての選択肢を、すべての角度から検証する必要があります。リアルタイムのレンダリングで完全なビジュアライズができるようになることで、アイデアを生み出し形にする方法が完全に変わりました。」

動的なグローバル イルミネーションとレイトレーシングによるライティングがアンリアル エンジンで利用可能になることは、非常の大きなデータセットを扱うユーザーにとって決定的な機能追加になります。この進歩により、ゲーム開発、映画制作、建築、デザイン、製造業、AR/VR、シミュレーションといった分野のクリエーターが恩恵を受けることになります。
今回初公開の「The Speed of Light」デモはNVIDIA Quadro RTX カード 2 枚の環境で実行されました。今回デモンストレーションされた新しいアンリアル エンジンの新機能は以下になります。
· レイトレーシングによる透過性
· レイトレーシングによる四角形エリアライト シャドウ
· レイトレーシングによる反射
· レイトレーシングによるディフューズ グローバル イルミネーション
· ダイナミック テクスチャ エリア ライト
エピック ゲームズの CTO、Kim Libreri は述べます。「NVIDIA 社は Turing アーキテクチャによって、現世代のラスタライズテクニックにこれまで存在したフォトリアリズムの障壁を砕きました。映画業界でかつてそうであったように、レイトレーシングはリアルタイム アプリケーション、シネマティック エクスペリエンス、ハイエンドゲームでのリアリズムを革新することになるでしょう。これから、アーティストやデザイナーがアンリアル エンジンのテクノロジーを使用して、現実と見分けがつかないようなコンテンツを作成し、目にし、触れ合っていくようになるのです。」