2016年6月1日

Neoglyphic Entertainment が、UE 4 向けに毛や繊維を作成するための非常に高速で動的な技術を発表

作成 Daniel Kayser

Neoglyphic Entertainment は、デジタル時代に向けて設立されたストーリーテリングの会社で、本日、アンリアル エンジン 4 (UE4) 向けにクロスプラットフォームでリアルタイムに毛皮と繊維を作成する NeoFur を発表しました。ゲームに登場する毛が生えたフワフワしたクリーチャーや、建築ビジュアライゼーションのふかふかのブランケットやカーペット、ハイエンドのシネマティック シーケンス向けの自然のランドスケープなど、NeoFur を使うとアニメーション スタジオやゲーム スタジオは、フワフワした繊維を含むキャラクター、オブジェクト、サーフェスを、これまでリアルタイム エンジンでは不可能であった忠実度で制作することができます。

「ディズニーの『ズートピア』のような映画では、動物の毛並が作品にもたらす美しさが実証されています。しかし、そのコストは高いものです。NeoFur を使用すると、どのようなスタジオでも背景やキャラクターの見た目を劇的に向上させるハイエンド技術を使うことができます」と Neoglyphic の Technical Art Director である Carlos Montero 氏は説明します。「貴重な時間や費用をリアルな毛を作るために使う必要はありません。NeoFur のソリューションを使えば、目をみはるような結果を実現しながら時間と費用を節約することができるからです。」

NeoFur では、シェル レンダリング技術を利用して無数の毛を美しく作り出します。特許出願中から進展したことで、演算シェーダーとその他の高度なシェーディング戦略を使ってこの技術を次の段階に引き上げることができました。高速シミュレーション、リアルな物理、フィルレートに対応するように設計されたユニークな LOD (Level-Of- Detail) システムを実現しました。こうしたことから NeoFur は非常に汎用性があり、PC ゲーム、モバイル ゲームを始め Oculus や HTC Vive などの VR プラットフォームや Xbox One や PlayStation 4 などのゲーム コンソール向けに使用できます。

「毛があり、ふわふわしたオブジェクトやサーフェスを作ることは、これまでずっと困難で時間のかかるプロセスでした」とエピック ゲームズの創設者兼 CEO である Tim Sweeney は語ります。「我々のチームで NeoFur を使ってみましたがプロセスが非常に簡単でした。パフォーマンスは称賛に値するもので、アンリアルのようなエンジンの強みを生かしたものになっています。同じアセット パイプラインで、UE4 上の NeoFur は、ハイエンドの映画制作からモバイル プラットフォームに至るまでカバーします。

さらに、NeoFur はエピック ゲームズが最近 Unreal Dev Grants プログラム の一環として賞を授与した 5 チームの中のひとつです。エピック ゲームズでは、UE4 開発ツール向けに作られたものや、開発ツールを使って作られた革新的プロジェクトを報奨するためにこのプログラムを作りました。

NeoFur のライセンス オプションは、個人、インディー スタジオ、および AAA スタジオが利用できるようになっています。価格や販売の情報については、 http://www.neoglyphic.com/neofur のサイトをご覧ください。