Last Knight は色鮮やかな漫画スタイルで堂々としたキャラクターが登場する一騎打ちゲームです。ただし、間違ってもこのゲームを、簡単だとか子供向けなどと考えてはいけません。David Hagemann 氏は Last Knight のゲーム クリエーターです。彼はゲーム制作において、シンプルさは変えずに難易度を上げる点にこだわりました。
このゲームではやり直しの機会はほぼありません。ヘルス ポイントは補充されず、一騎打ちは一旦動作が開始すると休止せず、何かに衝突すればラグドール物理により確実に壊滅的な結果になるからです。
その難易度は非常によく検討されています。Hagemann は最近はゲームが簡単になっている傾向があると感じ、それは好ましくないと思っています。「あらゆる箇所にポイントが設けられて、上に進むことが主な目的になってしまったら、ゲームをする意味がなくなってしまいます。ゲームはまず面白いものであるという原点に戻るべきです。」
Hagemann 氏は Epic Games の「$1 Million Intel Make Something Unreal Contest」の常連参加者です。 Unreal Tournament 3 において彼のキャラクター(遺伝子変位のねずみとモンスターバニー) は、 mod コンペティションのキャラクター カテゴリにおいて1 位と 2 位に輝きました。Unreal Tournament 3 の実績によりフリーランス 3D アーティストとしてのキャリアを築いたものの、自分のゲームを作りたいという野望を Hagemann 氏は常に持ち続けていたのです。
彼が再度アンリアルでゲーム作りに取り掛かるきっかけとなったのが無料のアンリアル・デベロップメント・キット (UDK) であり、そのゲームこそが、Last Knight だったのです。ミュージシャン Edouard Brenneisen 氏とサウンド デザイナー Jarno Sarkula 氏は、ゲームの範囲が広がるにつれて早々に加わってきた人々です。
Last Knight のグラフィックは見た目からは想像できないほど複雑です。自然なシンプルなビジュアル スタイルにするために、膨大な作業が行われているのです。
Zbrush でゲーム環境の形を整え、法線マップと環境オクルージョンの焼付けを使って高解像度メッシュを低ポリゴンメッシュに焼き付けます。ゲームには、ランダムに生成されたゲーム ワールドに巧みに実装されたアンリアル・エンジン 3 の Lightmass グローバル イルミネーションも駆使されています。ポストプロセス エフェクトもすべての種類が使用されています。「Knightmare レベルでは若干頭がおかしくなりそうになりました。マテリアル システムを使って、文字通り、ワールド全体を様々な方法で曲げました」と Hagemann 氏は説明します。
Last Knight は明るくカラフルに見えるかもしれませんが、暗く邪悪なキャラクターもいます。墓場から起き上がる骸骨、ヒーローを飲み込む巨大なヒキガエル、一騎打ちで死ぬ覚悟のある気の狂った、角のあるバケットヘッド軍などです。
「アンリアル・エンジンのあらゆるグラフィックを駆使して細かく充実した環境を作成していても、見かけは懐かしい3D プラットフォーム ゲームを思わせるようにしたかったのです」と Hagemann 氏は言います。
Hagemann 氏は、ゲームの組み立て、実行、外見が非常にうまく行ったのはアンリアル・エンジンのツールの多才さのお陰だと感じています。「シェーダーとポストプロセス エディタですべてのマテリアル エフェクトとスタイルが手早く作成でき、パーティクル エフェクト エディタの様々なオプションで手軽に変更とプレビューができます。マチネ エディタを使えば異なるものを大量にアニメートすることが可能なので、別々のツールでワールドと自分の作品のピースをまとめやすくなります。自動生成されるライトマップ UVW や LOD メッシュなどの小さいものもワークフローを高速化しやすくなります。」
未来のゲーム クリエーター達にこのアプローチを推奨しますか?「はい。ただし簡単な部分から初めて、一度に全部を習得しようと思わないでください。アンリアル・エンジンは複雑な部分がたくさんありますが、その分チュートリアルも豊富に用意されています。専門的なビデオ チュートリアルもあれば、無料のものも数多くあります。アンリアル・エンジンを使ってまずはゲームのある一部を対象にしているチュートリアルから始めるのがいいかも知れません。そこからビルドを開始することが可能ですから。」
Last Knight をSteamでリリース:早期アクセスプログラムのRogue Rider Edition では、これまでのゲームの更新項目の他に、追加機能や全く新しいゲーム モード、そして探索し住民や略奪物と相互作用するために生成されたオープンエンド型王国が全て統合されました。Last Knight においては短命となる場合がありますが、ひとたび死ぬと次の再生を開始される時に新しい王国が最初から始まります。これに Story and Endless モードも加わり、Steam でのリリースは夢中になれる多彩なゲームプレイとなります。
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