2020年6月2日

ヒストリア・エンタープライズが自動車をテーマとしたUnreal EngineとMegascansによる技術デモを公開 ~期間限定の実行ファイル配布も実施~

作成 株式会社ヒストリア

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ヒストリア・エンタープライズ(株式会社ヒストリアのエンタープライズ専門チーム)は、自動車業界におけるUnreal Engine 4(以下、UE4)の活用例を示したインタラクティブデモ「Cutting-Edge Test Drive」(カッティング エッジ テスト ドライブ)を公開いたしました。UE4に搭載されている新旧様々な機能とMegascansを利用し、カーコンフィギュレーター、ハイクオリティムービー、都市走行シミュレーションの3つの用途を想定したパートが体験できます。

■”Cutting-Edge Test Drive”とは

本コンテンツは自動車業界における様々なシチュエーションのUE4活用例を示したデモコンテンツです。
起動すると、まずバーチャル展示場で自身の車を好きなボディカラーに変更し様々な角度から眺めることができます。その後、展示場を離れて壮大な荒野へ走り出し、都市へたどり着きます。都市では自動走行のシミュレーション環境をイメージしたインタラクティブなデモが展開されます。

【特設ページ】    https://historia.co.jp/enterprise/cetd/

【PV動画】           
【機能紹介動画】


本コンテンツはUE4の技術デモを兼ねており、Blueprintによる処理の組み込み、ライティング、マテリアル表現、UMGによるUI、シーケンサーによるカメラ演出、リアルタイムレイトレーシング、そして高品質アセットのMegascansの使用など、2020年における”いまの時代の作り方”を示すものとなっています。

■少人数で短期間、低予算で高品質な制作

本コンテンツは、「少人数で短期間、低予算で高品質な制作」を目指し、4人チーム(アーティスト2名・エンジニア2名)で約2ヶ月という短期間で制作したものです。処理はUE4のビジュアルスクリプティング機能であるBlueprintのみで実装し、大部分の3DモデルはMegascansやMarketplaceによる低額・無料の高品質アセットを利用することで効率よく制作を行いました。MegascansはUE4で利用する場合は無料で使用できるため、アセットの合計購入金額は5万円に収まりました。

■各パート紹介

・自動車を自分の好きな色にカスタマイズできる「バーチャル展示場パート」carconfigulator.jpgcarconfigulator.png
カーコンフィギュレーターを想定した、中央に回転台が置かれたバーチャルな展示場です。カラー変更のほかに、アングル変更や回転台を回すことで360度車体をじっくり見ることが可能です。また、"Video"ボタンを押すと、カスタマイズしたボディカラーはそのままに、宣伝動画でも使えるような美麗なイメージ映像が再生されます。

・広大な空間を走行する美麗映像の「荒野パート」

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ムービー用途を想定した、高品質3DアセットのMegascansをふんだんに取り入れた荒野のデモシーンです。展示場でカスタマイズしたボディカラーが反映されています。

・天候変化や認識タグの表示を搭載した走行シミュレーション「都市パート」
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近年UE4は、自動運転の試験場としての用途や、デジタルツインとして街の走行シミュレーションの用途で利用されるようになりました。都市パートでは、そのような用途が想起できるよう作成しました。また、クリックひとつで瞬時に以下の見た目に変化します。
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天候変化―即座に天候(晴れと雨)を切り替えられます。雨天の場合はワイパーが動作し、地面をはじめとした各オブジェクトが濡れている状態になります。
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輪郭線表示―UE4はポストプロセスによりコンテンツに合わせた大胆な見た目の変更が可能です。今回は街・自動車・通行人がシンプルに見渡せる輪郭線表示を採用しました。コンテンツの目的に応じて、深度表示、車体のみの表示など、様々なビューが作成可能です。
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画像認識によるタグの表示―画像解析の教師データの作成や、自動走行のテストをUE4上で行うことが多くなってきました。本コンテンツではそのイメージとして、画像認識タグの表示切り替えを用意しました。(※本コンテンツでは実際に画像認識は行っておらず、イメージを示したものです)
 

■期間限定! 実行ファイルの無料ダウンロードを実施!

本コンテンツを公開すると同時に、2020年6月末までの期間限定でWindows 10上で動作する実行ファイル(exe形式)の無料ダウンロードを実施します。この機会にお手元のPCでお試しください。特設ページhttps://historia.co.jp/enterprise/cetd/)よりダウンロードできます。

動作最低スペック】
※グラフィックボードがDXRによるレイトレーシングに非対応の場合、意図したグラフィックで表示されません。
(DRX対応グラフィックボード:Geforce GTX 1060 以上、GeForce GTX 1660 以上、GeForce RTX 等)
  • OS : Windows 10 64-bit
  • CPU: Intel Core i5 2.50GHz 以上
  • GPU: GeForce GTX 1070 以上
  • メモリ: 8 GB 以上
※実行するPCのスペック次第では、十分なフレームレートで動作しません。

■ヒストリア・エンタープライズとは

ヒストリア・エンタープライズはUnreal Engine専門ソフトウェア制作会社である株式会社ヒストリアの、エンタープライズ専門の制作チームです。社内のゲーム制作チームと技術連携をとり、自動車業界、建築業界、放送業界、広告業界、その他製造業など、様々な業界に向けてソフトウェアの販売、受託開発を行っております。2014年よりUE4を用いたエンタープライズ向けコンテンツの制作を開始し、UE4によるエンタープライズコンテンツ制作数は国内最大級の実績を誇ります。
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本コンテンツの公開と同時にヒストリア・エンタープライズ専用のブランドロゴを新設しました。今後拡大してゆくUnreal Engineのエンタープライズ分野を見据え、さらなるエンタープライズチームの拡大を目指します。

ヒストリア・エンタープライズ HP
https://historia.co.jp/enterprise/