2016.9.12

ヘンリーがエミー賞を獲得!Oculus に学ぶ VR アニメーション体験制作

作成 Dana Cowley

Oculus Story Studio が手掛けるチャーミングな VR用 アニメ 「ヘンリー」エミー賞 にて「Outstanding Original Interactive Program」を受賞しました。心からお祝い申し上げます。審査員達は、インタラクティブ メディアにおけるこの創造的な実績を満場一致で認め、ヘンリーは VR オリジナル ナラティブ ムービー初のエミー賞受賞になりました。

VR クリエイターにとっては嬉しいニュースですが、アンリアル エンジンのデベロッパー達は輪をかけて大興奮です。Oculus Story Studio がプロジェクトとアセットを GitHub にリリースしました! 

ブログ の中で Story Studio チームは、 VR の物語性に要求されるエフォートは並大抵ではないため、作業を共有してプロセスを分かりやすくすることに力を入れたことを語っています。ヘンリーのプロジェクト ファイルを見ると、 アセットの整理方法、ヘンリーのじっと見詰める目のブループリントでの制御方法 、 スタイライズド キャラクター のデザインとアニメーション方法を見ることができます。

 「トレイラーには使われていないが、教育やプロトタイピングに便利なヘンリーのワールドから、もう幾つかのイースターエッグもプロジェクトには含まれている」ということです。 以下の開始方法の説明を引き続きご一読ください。

Oculus Story Studio の Maxwell Planck (Technical Founder) はエピックの Twtch stream にも登場して、ヘンリー制作における技術的な詳細を説明してくれました。

ヘンリーのダウンロードおよび起動方法

プロジェクトを使用するには、Windows 7 または 8.1 で、0.7 以上の Oculus Runtime 0.7 が付いているパソコンが必要となります。インストールとビルドが完了すると、パッケージ全体で 40 GB を使用することになります。インストール手順は以下の通りです。

1. UE4 をダウンロードします (このページの右上隅にある  [Get Unreal] ボタンをクリックします。) 
2. GitHub アカウント を Epic アカウント (UE4 のダウンロード時に作成されています) とリンクさせます。
3. Visual Studio 2013 を取得する 

Story Studio はアンリアルのコードベースを一切変更していませんが、 重要なコードベース (下記参照) の場合はエンジンに入っているバージョンを実行するのではなくソースからプロジェクトをビルドしなければなりません。

GitHub を設定し、Unreal developer への登録 (無料) が完了したら、Story Studio の レポジトリ をフォーク、クローン、ダウンロードすることができます。

注記:登録 リンクしたアカウント以外を使って GitHub へログインすると、上記の URL のロード時に 404 エラーが出ます。

その場合は、レポジトリのルート ディレクトリにある README.md ファイルの指示に従ってください (GitHub レポジトリ サイトからも直接このファイルを読むことができます。ローカルのマシンにレポジトリをクローンあるいはフォークする方法も含まれているので便利かもしれません) 。

トレイラー プロジェクトとバイナリをマシンにダウンロードするステップを標準の Setup.bat ファイルに追加します。Stock Unreal 設定をご存じであれば、手順はまったく同じです。

設定が完了すると、フォーク / クローンしたレポジトリのルートに「Henri」フォルダが出来上がっています。Visual Studio から直接起動するか、正常にコンパイルが終了した後に「Henry/Henry.uproject」ファイルをクリックすればアンリアル エディタから開くことができます。

プロジェクトの概要:

プロジェクトには、シェーディング、ライティング、アニメーション、テクスチャ、モデリング、ロジックの定義を含む UE4 のシーン ディスクリプション ファイルの.umap ファイルと .uasset ファイルが含まれています。.uasset ファイルと共に、プロジェクトにインポートされ、wav、png、tga ファイルが含まれているオリジナルのソース ファイルもあります。ヘンリーのビルド用に特別に書き出されたカスタム ロジックの C++ プラグインも 4 セット入っています。

プロジェクトの「コンテンツ」はざっと 10 のセクションで構成されています。

1. Animation – トレイラーのヘンリーのスケルタル アニメーション用の.fbx ファイルと .uasset ファイルがあります。
2. Audio – ヘンリーのトレイラーのナレーション、音楽、フォレイ用の.wav ファイルと .uasset ファイルがあります。
3. CharacterProps – ヘンリーのワールドで使われるキャラクター プロップのグラブバッグです。
4.Characters – ヘンリーのアンリアル スケルタルメッシュ、シェーディング ファイル、凝視を制御するためのブループリント アセットが含まれています。
5. Globals – カメラ、プレイヤー コントローラ定義、プレイヤーポーン定義など、Story Studio のすべてのプロジェクトで使用されているアセットのグラブバッグが含まれます。トレイラーで使われていないアセットもあります。
6. Lighting – ヘンリーを照らすためのライティング関数、LUT、テクスチャが含まれます。トレイラーでは使われていないアセットがほとんどです。
7. Maps – トレイラー シーンを定義するための .umap ファイルが含まれます。TRAILER_Main はパーシスタント レベルです。TRAILER_Logo、TRAILER_Sets、TRAILER_Title はすべてサブレベルです。
8. PostFX – ポスト イメージ エフェクトを適用するためのブループリントとポストプロセス シェーダーが含まれます。
9. Sets – ヘンリーのワールドの建築プロップ用のスタティックメッシュ、テクスチャ アセットがいくつか含まれます。
10. TrailerLogo – トレイラーのタイトル カードのアニメーションに使用するテクスチャ、マテリアル、カーブが含まれます。

「Plugins」フォルダにある 4 つの C++ プラグインは以下の通りです。

1. OSSInteraction – ヘンリーのじっと見つめる目をインタラクティブに操作するためのカスタム関数がたくさん含まれています。
2. OSSStageManager – イベントをキューする場合の管理に使う未完成の小さな小さなシステムです。
3. OSSShading – ヘンリーとワールドで使える便利なマテリアル関数拡張子がいろいろ入っています。
4. OSSUtilities – ブループリントを拡張するためのユーティリティ関数の小ぶりなグラブバグです。

ヘンリーの VR トレイラー用に stock UE4 に変更を加えました。

1. Story Studio は、ブループリントからボーン トランスフォームへコードを手書きするように (インタラクティブな瞬間にヘンリーの目を制御するために使用) USkeletalMeshComponent を若干変更しました。

質問は こちらの フォーラム スレッド をご利用ください。

受賞作品の制作過程をアンリアル デベロップメント コミュニティに公開してくれた Story Studio に重ねてお礼を申し上げます!

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