GDC 2016: リアルタイム技術がもたらす未来

GDC 2016: リアルタイム技術がもたらす未来

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GDC が幕を閉じましたが、今年は今までとは様子が違いました。コンソール、モバイル、PC 向けの素晴らしいゲームの数々が小規模チーム、大規模チームによって制作され、出荷されました。仮想現実は「もしも」という仮定の話ではなくなり、「いつ」という現実の話になっています。また、リアルタイム 3D エンジンはエンターテイメント以外の世界にも広がっています。

アンリアルを使って成功を収める

弊社の "State of Unreal" オープニング セッションで、エピック ゲームズの創設者兼 CEO である Tim Sweeney が登壇し、無料化以降 150 万人を超えるデベロッパーがゲームを制作したり、操作を体験するためにアンリアル エンジンを選び、その結果、業界でもトップクラスの成長を遂げるエンジンになった、と述べました。

アンリアル エンジンを使ってめざましい成功を収めるデベロッパーの例としては欧米市場の ARK:Survival Evolved や Rocket League から、アジアの新興の AAA のモバイル シーンまであります。Tim は、エピックがゲームのために作るものを何もかも提供することで、ユーザーはあらゆるメリットを享受できると説明しました。GitHub から利用できるアンリアル エンジンの C++ の全ソース コードから、Paragon に同梱される革新的機能に至るまでエピックでは、開発コミュニティと手をとりあって技術革新を推し進めています。

さらにデベロッパーの役に立つ過去のいくつかの注目すべき動向についても説明しました。Epic Zen Garden が Apple 社のステージに登場し iOS デバイスで実行する Metal API をライブで初めてお披露目されました。エピックが Fortnite デモを引っさげてWWDC のステージに再び登場しました。これで UE4 は Mac の Metal をサポートする初のエンジンになりました。 Bullet Train は、Oculus Connect 2 で華々しいデビューを飾り、PS4 対応の Paragon が 披露されました。 ProtoStar は、Samsung Mobile との密接な協力によって Vulkan API をサポートしています。

無料、そしてそれ以上のものに

さらに Tim は、当然生じる問題について語りました。単に素晴らしいゲームを作ればいいというものではありません。十分なスキルを備えたスタッフを雇用し、QA にかなりの時間を費やし、ゲームのローンチに合わせて広告宣伝する費用が必要です。

こうした背景から 500 万ドル規模の Unreal Dev Grants  を一年前から開始しました。カフェインやラーメンの力を借りて生き延びるのがどういうことかは我々も身に覚えがあります。ですから、アンリアル コミュニティ向けにより良いコンテンツ、ツール、学習マテリアルを作る支援ができる立場に我々がいることを喜ばしく思います。

Unreal Dev Grants は、個人やチームを対象とした付帯条件がなく無条件で使うことができる補助金であり、少し余裕を持ってプロジェクトに取り組み、成功に近づく支援をするためのものです。GDC 2016 開催までの間に、70 万ドルを援助しました。今回の GDC でさらに 50 万ドルを追加し、合計で 120 万ドルを超えました。

また、Valve と提携し、Unreal Dev Grants 用に Vive PRE キットを 500 確保しました。どうしたら手に入れることができるかって? 簡単です。この ページから 申請してください。その際、チーム、プロジェクト (動作する UE4 プロトタイプおよび/またはテスト用の VR 対応の UE4 プロジェクトの用意があることが必須) の詳細を入力してください。可能であれば、UE4 で作った動画のリンク (Unlisted (非掲載) の YouTube の動画も可) を含めてください。プロジェクトのビルドを送っていただく必要はありません。承認されれば、HTC ウェブサイトで交換できる Steam キーを受け取ることになります。

GDC で 5 チームが賞金を受賞しています。

GRANTS

GDC 2016 の Unreal Dev Grant を受賞した皆様、本当におめでとうございます。

Adam Horvath; Ashen by Aurora44; Astroneer by System Era; Aurora by Jason Connell; Brookhaven Experiment by Phosphor Games; Deliver us the Moon by KeokeN Interactive; Dries Deryckere; Dungeon Architect by Ali Akbar; Giant by Milica Zec and Winslow Turner Porter III; GRIP by Caged Element; Michael Allar; NEBULA:Sole Survivor by Bruno Gruber de Araujo; Obduction by Cyan; Perception by Deep End Games; Peter Newton; Probuilder by Six by Seven Studio; Project Genom by NeuronHaze; Project Moss by Polyarc; Rense De Boer; RUINER by Reikon Games; Shape of the World by Hollow Tree Games; Solitairica by Righteous Hammer; Submerge by Ice Bird Studios; Terror Web by Sam MacaroniThunderbird by Innervision VR; Traverse by Mad Cow Studio; UE4Arch; Voidrunner by RealityArts; WARTILE by Playwood Games; and Way to the Woods by Anthony Tan.

VR EDITOR が利用可能に!

水曜日には、GitHub で VR Editor のプレビューをリリースしました。モーション コントロール、具体的には Oculus Touch や Viveを使って VR モードでアンリアル エディタを使用してコンテンツの構築を開始することができます。Hydra support を加えていただいた getnamo に心より感謝いたします。

今年の夏には、 VR エディタをバイナリ ツールにすることを目標にしています。

フォトリアル キャラクターのライブ パフォーマンスHELLBLADE

Ninja Theory の Tameem Antoniades 氏が登壇し、斬新なリアルタイム アニメーションを Hellblade の Senua のライブ パフォーマンスで実演しました。これは Ninja Theory が UE4 を使って制作した PlayStation 4 および PC 向けの近日リリース予定の ゲームです。

疑心暗鬼のオーディエンスは演者である Melina Juergens による感動的なパフォーマンスを目にしました。彼女は、ゲームの主人公を演じ、それがアンリアル エンジンを通してリアルタイムでストリーミングされました。リアルタイム パフォーマンス用の高度な顔のリグが世界クラスのアニメーション制作会社である 3Lateral によって構築され最適化されました。その一方で、フェイシャル アニメーションと高度なコンピュータ ビジョンのトップクラスのプロバイダである Cubic Motion がこれを使ってライブ リアルタイム アニメーションのための画期的な新システムをローンチしました。

Ninja Theory と提携したパートナー企業には、エピック ゲームズ、3Lateral、および Cubic Motion があり、IKinema と Xsens からのサポートも受けています。

シーケンサーが利用可能に!

待望のシネマティックス ツールであるシーケンサーが GitHub からプレビュー版として利用可能になりました。4.11 (近日リリース!) と 4.12 ででさらに多くの機能に対応します。エピックの Michael Gay と Grayson Edge が Hellblade アセットについて簡単なデモをしました。

シーケンサーを使うと全く新しいレベルのコントロールが可能になります。シネマティックス、ショートフィルム、トレーラーなどを制作する機会もあります。ショット ベースのワークフローは、従来の映像編集の作業をしたことがある方々にとっては、直観的で共同作業ができる機能であるためアンリアル エンジンに親しみを感じることでしょう。さらに、Matinee アセットをシーケンサーに取り込んで、新たな機能の素晴らしい点を活かして既存の作業をやりやすくします。

BOOTH

エピック社内では、シーケンサーを UE4 のビルトインのリプレイ システムと併用して効果を高めています。Paragon で最もインパクトが大きい瞬間を簡単に作成することができました。シーケンサーは、「マーケティングを無料で行う」支援をするツールと考えています。皆さんがどのようにシーケンサーを使うか楽しみにしていますし、フィードバックもお待ちしています

シーケンサーの詳しい情報は、“A Real-Time Rendered Future” というセッションを今週後半に YouTube の GDC 2016 playlist にアップするのでチェックしてみてください。

McLaren

Real-Time Rendered Future のプレゼンで取り上げられたものとしては、自動車のコンフィギュレーションとデザインで UE4 を使用した McLaren があります。また、国際宇宙ステーション (ISS) 全体をアンリアル エンジンで制作した NASA、 Lucasfilm と協力してアンリアル エンジンを使ってDisneyland と Disney World のスターウォーズのテーマパークを拡張した Disney Imagineering があります。

StarWars

リアルタイム 3D は、素晴らしい業界全体で競争し協力していく共通のテーマです。デベロッパーにとって未来は明るいものです。

OCULUS

Oculus の CEO である Brendan Iribe 氏が登壇し、弊社とのパートナーシップがますます強くなっていると語りました。エピックが長い時間をかけて制作した Oculus 向けの最高レベルのデモを再演しました。アンリアル エンジンを使ったOculus 社内チーム制作のタイトル、『Lost』、 『Toybox』 、『Henry 』などを中心としたもので、3 月 28 日にキックオフする Rift ローンチ ウィンドウで出荷されるアンリアル エンジンで制作された多数のコンテンツを発表しました。

リニアおよび複合現実感 (MIXED REALITY ( R)) のエンターテイメント

オープニング セッション中に 2 つの斬新なIP ベースのテレビ プロジェクトを発表しました。ここに専用の動画を埋め込むことができず申し訳ありませんが、You Tube の State of Unreal の動画でご覧ください。

最初に、Future Group がテレビとゲームをマージする新しいプラットフォームを構築することにより、UE4 の使用を推進しています。緑のスクリーン上でライブの演者を撮影し、視聴者が参加し、そしてアンリアル エンジンが作り出すリアルタイム グラフィックスが混在するメディア体験です。基本的に、ショーの中の人々とプレイするか、ショーの視聴者と対戦できます。

次に、ご紹介するのは Nickelodeon です。アンリアル エンジンを活用して子供向けのエンターテイメントの将来を作り出そうとしています。新しいリアルタイムでアニメートされた “Project 85” (コードネーム) のプレビューを上にある動画でご覧いただけます。 テクノロジーが子供向けのライブに統合されると、ボタンを押すか指をスワイプした瞬間からキャラクターやストーリーを体験し始めるだけでなく、いつでもお望みのやり方でインタラクションすることができます。

Nickelodeon によると、「アンリアル エンジンのツールを使うと、最高クラスの制作レベルでのコンテンツ制作を可能にしながら、将来の子供向けエンターテイメントを制作するための構成要素も与えてくれます。リニアまたは没入感のあるインタラクティブなカートゥーンであれ、スクリーン上や仮想現実内で使えます。」アンリアル エンジンを使うと、子供たちは物語を見て、キャラクターと遊び、自分たちのリビングに招き入れるという従来は行えなかったことができます。

制作プロセス中、パイプラインの使用に関してアンリアル エンジンは類を見ないクリエイティブな機能を与えてくれた、と Nickelodeon は述べています。ディレクターとデザイナーは、かつては数時間、場合によっては数日かかっていた作業をただちに確認することができます。ツールに柔軟性があるため、大きなリスクを取ることができます。ただちにイタレーションし、かつてはコストと時間の関係で許されなかった分野に入り込むことができます。複数のアセットを一度に作って様々なストーリー テリングのアプリケーションやプラットフォームで利用することができます。

あらゆるものをプレイする

エピックの Bullet Train と Lucasfilm ILMxLAB の Star Wars:Trials on Tatooine をご紹介することを大変うれしく思います。すべて UE4 で制作されたものであり、アンリアル エンジンのブース、South 1024 のVR アーケードでプレイすることができました。

さらに、このブースで以下のような魅力あふれる多数のチームとゲームを披露できたことも喜ばしく思います。Blade of Three Kingdoms from Action Square (Android); ABZÛ from Giant Squid and 505 Games (PS4); ARK:Survival Evolved from Studio Wildcard (Xbox One); Astroneer from System Era (PC); Bears Can't Drift!? from Strangely Named Studio (PS4); GRIP from Caged Element (PC); Obduction from Cyan (PC); ProtoStar from Epic Games and Samsung Mobile (Android); Rocket League from Psyonix (Xbox One); Street Fighter V from Capcom (PS4); and Unreal Tournament by Epic Games (PC).

Booth

West Hall の GDC VR Lounge は 5 日間を通して人であふれていました。以下のようなアンリアル チームが参加しました。Annie Amber from Carlos Coronado; Chronos from Gunfire Games; EVEREST VR from Sólfar Studios and RVX; Gary the Gull from Limitless Ltd & MotionalGiant from Milica Zec and Winslow Turner Porter III; Gunjack from CCP Games; Invasion! from Baobab Studios; Paranormal Activity VR from VRWERX; Raw Data from Survios; The Rose and I and Allumette from Penrose Studios; The Walk VR Experience from Create VR; Thunderbird from Innervision VR.

VR_Lounge

VR_Lounge2

以前発表したアクティビティの概要については 公式 GDC 2016 ブログ投稿記事 をご覧ください。一か所にまとめられた公開動画をご覧になりたいですか?You Tube でエピック ゲームズの GDC 2016 プレイリスト  をご覧ください。West 3001 セッションをアップロードする予定ですので今後もチェックしてくださいね。

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