2018年11月7日

Unreal Studio 4.21 ベータ版の新機能紹介

作成 Ken Pimentel

編集者注: Unreal Engine 4.24のリリースにより、Unreal Studioのすべての機能がUnreal Engineに組み込まれました。

制作のコストを下げ、締め切りを守りつつ、フォトリアルなリアルタイムインタラクティブコンテンツと驚くほど素晴らしい没入的体験でクライアントを魅了したいと思いませんか?Unreal Studio 4.21 で、あなたの仕事はもっと楽になります。無料ベータからのこの最新版は、ワークフローを効率化し、プレゼンテーションに力を与える新機能にあふれています。ハイライトを紹介します。

Revit 向け Datasmith

これまでの 3ds Max、SketchUp Pro、CAD フォーマットでのスムーズなデータインポートワークフローに加えて、Datasmithを拡張し、Autodesk Revit 向けのエクスポーターを追加しました.エクスポーターが出力するファイルは、Unreal Engine で直接読み込むことが可能です。これで一番人気のある BIM ツールを、一番人気のあるリアルタイムビジュアライゼーションソリューションに接続することができます。しかも中間ソリューションを使う時間を省略できます。 

3ds Max マテリアル変換の強化
blog_body_img1.jpg
Unreal Studio 4.21 では V-Ray マテリアル(特に金属とガラス)からの BRDF のマッチングが改善しています。さらに、3ds Max でよく使用されるマップへのサポートを追加したので、ビジュアル忠実性が向上し、再作業の必要が減りました.追加して、3ds Max マテリアルグラフを Unreal グラフにエクスポート時に変換する機能も追加しました。マテリアルがよりわかりやすく、作業がしやすいものになります。

Jacketing と Defeaturing
blog_body_img2.jpg
複雑な CAD モデルをリアルタイムでパフォーマンスがでるように最適化して準備する、ということは時間と手間のかかる作業です.Unreal Studio 4.21 では、自動的に見えない部分の要素を隠したり削除したりする Jacketing や、スルーホール、ブラインドホールや突起などの必要がないデティールを数クリックで削除できる Defeaturing といった新機能が追加されました。

Pixel Streaming

Unreal Engine 4.21 の新機能である Pixel Streaming を使用すると、プロダクトコンフィギュレータやトレーニングアプリケーションといったパッケージされた Unreal Engine アプリケーションをクラウドベースの GPU やローカルサーバーでホストして、ビューポートを、モバイルを含むすべてのプラットフォームの最近のウェブブラウザに直接ストリーミングができるようになります.追加ソフトウェアのダウンロードやインストールの必要なしに、クライアントはアプリケーションとのインタラクションを行い、イベントをエンジンに送信することができます。

マルチユーザービューア プロジェクト テンプレート

社内でのコラボラティブデザインレビューの可能性を知りたいと思いませんか?複数ユーザーが VR やデスクトップから同時にリアルタイム環境に接続することも簡単になりました。Unreal Studio 4.21 にはすぐに使用できるプロジェクトテンプレートが追加されています。このテンプレートにはアバターのレプリケーション、様々なナビゲーションモード、バーチャルレーザーでのポインタなどが含まれています。あなたのデザインをドロップするだけで簡単に使用を開始できます。

ライブアクション ビデオ I/O の強化

Unreal Engine 4.21 はライブアクション要素と CG 要素の両方を同期させるための選択肢を追加します。BlackMagic ビデオカードのサポートが追加され、メディア I/O が強化され、ゲンロックとタイムコードを使った作業も改善しています。さらに、入力されたビデオをディスクにシーケンサートラックとして記録することも可能になり、ミックスした結果のオーディオをキャプチャしてレンダリング時に単一ファイルに書き出すこともできます。まだ他にも新機能があります!
  • Datasmith でサポートするフォーマットの追加:DWG、Alias Wire、VRED、DELTAGEN の Unreal Engine へのインポートも可能になりました。
  • MDL と AxF のインポートの改善:NVIDIA MDL と XRite AxF ファイルのインポートと再インポートのワークフローを単純化しました。また、シェーディングの忠実度も改善しました。
  • メッシュクリンナップ機能の強化:スタティックメッシュ エディタで直接行える機能を強化しました。ソースアプリケーションに戻らずに行える作業が増えています。
  • Variant Manager:アセットの Variant (バリエーション)を作成、編集し、各バリエーションの有効、無効を Unreal Editor内、およびランタイムにおいて切り替えることができます。デザインレビューやマーケティング向けプロダクトコンフィギュレータとして使用できます。
  • 太陽位置計算:デザインの置かれる、場所、特定の日時に合わせて、Unreal Engine 4.21 内の太陽位置を設定することができます。

すべての新機能を見る

アナウンスを見逃してしまった方もいるのではないかと思いますが、Unreal Engine 4.24のリリースにより、Unreal Studioのすべての機能がUnreal Engineに組み込まれました。

Unreal Engine のダウンロード