2011年10月27日

Epic Games 社、Unreal Development Kit の 2011年10月版ベータをリリース

作成 Unreal Engine

17.4.1. Epic Games, Inc. は、UDK の 2011年10月版ベータをリリースしました。これは、大ヒット ビデオ ゲーム、3D ビジュアル化、デジタル映像などで使用され、多数の受賞歴を誇るツールセット Unreal Engine 3 の無料版である Unreal Development Kit (UDK) の最新バージョンとなります。

Epic では、Unreal Engine コミュニティに定期的なソフトウェア リリースを無料で提供する取り組みを行っています。この最新版ベータは http://www.udk.com/download から入手できます。

UDK プロジェクトの情報は、 Works in Progress (現在開発中) および Released Projects (リリースされているプロジェクト) のフォーラムにお寄せください。また、 http://www.udk.com/showcasehttp://www.unrealengine.com/showcase では、多くのゲームを紹介しています。

UDK の紹介:Gyro 13 - Steam Copter Arcade HD

 

今月は、Cinemax が iOS 向けに開発し、大好評を得ている [Gyro13 - Steam Copter Arcade HD)(http://itunes.apple.com/us/app/gyro13/id463401185?mt=8 “Gyro13 - Steam Copter Arcade HD”) を紹介します。 Gyro13 では、洞窟のような坑道の中を、蒸気ヘリコプターを慎重に操作して進み、重機などの障害物を避けながら、坑内に閉じ込められている坑夫たちを救出します。

The App Shack では、Gyro13 に 10 点満点 の評価を与えています。「とても入り込みやすいゲームで、見事なグラフィックやアニメーション、巧妙なレベル デザイン、ゲームを盛り上げる音楽、高度な物理処理などに加え、操作性も良く、とにかく面白いゲームです」 Touch Arcade では、 **5 つ星中星 4.5 ** の評価を獲得し、2011年9月の ベスト iOS ゲーム に輝きました。「グラフィックとサウンドがすばらしく、高度な操作技術が要求されるため、大きな達成感を感じられます」

Cinemax の CEO、Lukáš Macura 氏は、「当社では、Unreal Engine を最高峰のエンジンとして常に認識していたため、UDK がリリースされ、これが当社のニーズにぴったりだとわかった時は、ほかを検討する理由はありませんでした。当社にとっては明確なチョイスだったのです」と 述べています。 詳細情報.

Unreal University

Epic Games は、次回の Unreal University を、 Montreal International Game Summit で 2011年11月1~2日に開催します。Unreal University は、Unreal Engine 3 を利用しているすべてのユーザーを対象に専門的なガイダンスを行う、教育的な取り組みです。セッションへの参加は無料で、レベル デザインのベスト プラクティスや、モバイル ゲームの開発に関するアドバイスなどのトピックを取り扱います。Autodesk 社のご協力により、これらのセッションは、 Autodesk AREA コミュニティ ポータルにてリアルタイムで ストリーム 配信されます。また次の Unreal University は、11月30日から12月3日に Dubai World Game Expo で開催されます。

2011年10月版 UDK ベータのアップグレード情報

iOS

 

  • Facebook

    • ウォール ポスト作成 のダイアログに対応
    • フレンドリストのダウンロード に対応
    • ユーザーからの追加権限リクエストに対応
  • インプットの変更

    • MobilePlayerInput 外でのティルト/タッチに対応し、Input/PlayerInput にまで対応を拡大 (MobileInputZone の処理はこれまでと同様に MobilePlayerInput 内で実行)
    • 汎用の キー/軸インプットKismet イベント を追加 (キーの押下とマウス/ティルト)
    • タッチ 処理に新規の Kismet イベント を追加
    • SeqEvent_MobileMotion/MobileRawInput を [Old] としてマーク (機能は維持)
    • PlayerInput.uc に aTouch 軸と aBackTouch 軸を追加 (スクリプト コードでタッチ イベントを容易に取得可能)

フォーリッジ設定のペイント ツール

  • フォーリッジに設定をすばやく簡単に適用するための 新規ペイント ツール を追加
  • 以下のフォーリッジ 設定はペイント可能
    • スロープのアラインメント、ランダム化されたアングル、スケール設定
    • スロープ、高さ、ランドスケープの条件をベースとした インスタンスのカリング
    • フォーリッジ インスタンス間の 最低範囲
    • フォーリッジ インスタンスの 一般密度 (新規フォーリッジの追加またはエリアの密度低下)

Unreal の新しいランドスケープ機能とフォーリッジ機能

  • ペイント ツール :特定の固定ウェイト値に レイヤーをペイントするウェイト 機能を追加 (重複ストロークのフォールオフを処理するための ストローク履歴 も追加)
  • 平坦化ツール :レイヤーをペイントするビヘイビアを、 高さをペイントする際のビヘイビアと同じ になるように変更
  • ノイズ ツール指定したノイズ値とスケール をベースにペイントする機能を追加
  • LandscapeLayerBlend ノードが、オーダーに依存しないレイヤー間の高さベースのブレンドに対応
  • 「レベルに移動」ツールにダイアログを追加 (固定レベルにあるマテリアルやレイヤーなどの共有リソースを、共有パッケージに移動することが可能)
  • ロックされたレベルや非表示レベルのランドスケープに対するペイントを防止
  • コンポーネント ツールにブラシ サイズが適用されるように改善
  • UI に ランドスケープ情報パネル を追加 (コンポーネントの数やサイズなどの情報を含む)

その他の改善点

  • Unreal Editor
    • Matinee の記録機能が DX11 モードでも機能するように改善
    • 静的メッシュの LOD が、フォーリッジに使用されている InstancedStaticMeshComponents でも機能するように改善
    • Unreal Kismetデバッガー コールスタック ウィンドウ を追加
    • 各種 ショートカット キー を追加 (グループ化「Ctrl+G」、グループ化解除「Shift+G」、グループ モードの切り替え「Ctrl+Shift+G」)
    • [Tools] メニューに、読み取り専用のレベルをロック/ロック解除するためのオプションを追加 (意図しない変更を防止)
    • Material Editor で、「類似」(インプット/インプットやアウトプット/アウトプット) コネクタ間の接続をドラッグすることによって、ノード間やコネクタ間でノード接続を移動できるように改善
    • 「Copy TranslationBoneNames to Selected AnimSet」を選択した際に、選択されている最初の animset だけではなく、選択されているすべての animset にコピーされるように改善
    • 非表示レベルにアクタを配置した際に表示される確認メッセージを追加
      • レイヤーに追加されたオブジェクトのビジビリティが即座に更新されるように改善
  • FBX
    • 「T0 as Ref Pose」オプションの使用時にモーフ ターゲットがインポートされない問題を修正
    • Matinee のカメラが不正確な向きでインポートされる問題を修正
    • BSP 面 を選択して エクスポート できるように改善
    • 減算ブラシのエクスポート に対応
  • パーティクル
    • リボン パーティクル エミッターに新しいオプションを追加 (エミッターの移動開始と同時にパーティクルが生成される)
    • パーティクル エミッターの「Required Module」(必須モジュール) に MacroUV オーバーライド を追加 (エミッター単位での適用が可能)
  • その他
    • 設定が変更された際にその変更内容が UnrealFrontend に保存されるように改善
    • ゲーム統計に Flurry Analytics を追加
    • オーディオ機能 :ボリュームに EQ プリセット を追加できるように変更 (Reverb Volumes Paint ツールと同様)

新規およびアップデートされた UDN のページ