今年の Electronic Entertainment Expo (エレクトロニックエンターテイメントエキスポ)が終わってしまいましたね。 作品に一段と力を入れて今までで最高の E3 を演出してくれたデベロッパーのみなさんには本当に感心しました。
ショーにはアンリアルエンジンを使用した約 70 のゲームが出展されていて、会場を見て回るのがとても楽しかったです。毎年恒例のロスまでの長旅で出会った作品をいくつかご紹介します。
AAA の時代
高品質で大がかりなゲームは、いまだかつてないテクノロジーの開発、ストーリー性、ソーシャル体験の向上途中といえるでしょう。
数年前に「次世代」と言われていたゲームが今では現実のものとなっていて、ビジュアルの観点から現世代のハードウェアが促進されつつあります。
E3 で大ヒットとなった 10 作品の出荷を、弊社が誇るツールとテクノロジーの採用により手助けできたことを光栄に思います。
その他の注目トレンド:Kickstarter はゲームのスコープやサイズに関係なく、有望なゲームが資金調達を行う選択手段の1つとなっています。PlayStation E3 ブリーフィングで Mr. Yu Suzuki が Shenmue III の紹介で触れたように、コミュニティを介すると誰でもすぐにゲーム開発に着手することができます。ちなみに Schenmue III は 9 時間以内で目標の 200 万ドルに達しています。
インディゲームクリエイターや世間的に認められているデベロッパーも同様に、ゲーム業界とのコミュニケーションツールとして Kickstarter を使用しています。Shenmue III の成功は、アンリアルエンジンを採用した記録破りの Bloodstained と Mighty No.9 キャンペーンに続くものです。
大躍進中の VR
新しいメディア媒体はフロア空間だけでなく非公開なものもあったため、E3 に出展された VR が及ぼす全体的な影響を数値化することは困難です。個々の E3 の参加者は、いまだ進化を遂げているハードウェアを目の当たりにして、新プラットフォームで新しい体験を堪能していました。
人気高い VR Focus ブログによると、2015年の E3 では 30 作品以上の VR プロジェクトがお披露目されたそうです。これは 2014 年の E3 に出展された VR プロジェクト数の倍以上です。
Image:Eve:Valkyrie by CCP.
重要な点として覚えておいてほしいのが、だれもが楽しめるハイエンドな VR 体験を制作するには、一貫して 90 fps を出さなくてはいけません。レイテンシーを最小限に抑えて、ハードウェア上で正常に動作する最先端のビジュアルを必要とする最新のキットと連動させて、Oculus は Crescent Bay にこのパフォーマンス基準を設定しています。この方法は Showdown デモで実演しています。多くのデベロッパーは UE4 を搭載して期待以上の制作を行っているのが現状です。
ショーが開催される数日前に、 Oculus は新作の “Half Moon” Oculus タッチコントローラーを正式発表しました。UE4 を搭載した ToyBox デモは人々の関心を引いて、 顧客の間で評判となり エキスポのブースと Oculus のプライベートなミーティングスペースには長蛇の列が出来ていました。
私も個人的には彼らの熱意に同調します。ピンポン、レーザータグ、空中の的を射るゲーム、 RC ビークルのコントロールなどを競いながらブースは活気づいていました。これらすべてのゲームは、短時間でタッチコントロールの操作方法をマスターできる Oculus Rift ヘッドセットを使用しています。私の同僚は、ミーティングルームの反対側でデモリードに対する私のからかいの声が聞こえていたらしいですが、そんなことは気にせずたくさん笑って、幼少時代に戻ったかのような感覚で遊んできました。E3 には 2001 年から参加していますが、今回の E3 はいまだかつてないほど思い出深いショーとなりました。
Image:Godling by sólfar.
その他の VR 関連ニュースは、 Sony が発表した Project Morpheus などです。アンリアルを搭載したプロジェクトは CCP’の EVE:Valkyrie、バンダイナムコが制作した「サマーレッスン」や、 White Lotus Interactive が発表した XING:The Land Beyond などがありました。
505 Games や Maximum Games などのパブリッシャーは、ショーの初めから終わりまで Three One Zero の ADR1FT や Untold Games の Loading Human など、数えきれないほどデモを実演していました。また E3 でお披露目されたアンリアル VR 関連の注目作品として、 nDreamの The Assembly、 Sólfar Studios の Godling、そして Reload Studios の World War Toons が挙げられます。
アンリアルを使用するインディ・デベロッパーが及ぼす影響
以前にも増して明白なのが、あらゆるサイズのチームがプレイするフィールドがより参加型になっていきていることです。洗練された制作価値が高い体験を味わえるゲームの制作にアンリアルを使用する個々のチームが急速に増えているようです。
新作 King’s Quest は驚くほど美麗で、絵画調のディープな世界が広がる作品です。Odd Gentlemen はオリジナルクリエーター自慢の作品です。年代層や個人の趣味にとらわれることなく、誰もが楽しめるフランチャイズとなっています。
Aurora44 Games が制作した Ashen は Xbox E3 ブリーフィングで刺激的なサプライズとして登場しました。誰も予想していなかった見事な作品です!
The Flame in the Flood はもはやテッパンです。 PC 向けのみならず、近日 Xbox One 向けにも公開される予定です。
Indie Mix イベントでは、 Kickstarter の人気作品、 Fugitive Games による Into the Stars を発見しました。今週木曜日 (7/2) に Twitch をお見逃しなく!
そして忘れてはならないのが “Everything Is Awesome” Unreal E3 アワード受賞作品、 Giant Squid が制作した ABZU です。
アンリアル搭載作品の概要
最後に、 E3 で発見したアンリアルエンジン搭載ゲームを網羅したリストを紹介します。この場を借りてご協力いただいたみなさまに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ここで紹介した一連の作品が将来注目を浴びることになれば我々の目に狂いは無かったということですね!
ABZU, ADR1FT, Alone in the Dark:Illumination, ARK:Survival Evolved, Ashen, Atom Universe, Bacon Man, Batman:Arkham Knight, Battery Jam, Battleborn, Battlefleet Gothic:Armada, Bierzerkers, Blade & Soul, Brothers:A Tale of Two Sons, Cairo’s Tale, Chronos, Dungeon Defenders II, EVE:Valkyrie, Fable Legends, Fated, Fortnite, Gears of War 4, Gears of War:Ultimate Edition, Gigantic, Goat Simulator:Mmore Goatz Edition, Godling, Hellblade, Henry, Into the Stars, Joe Montana Football 16, King's Quest, Kingdom Hearts III, Life Is Strange, Loading Human, Mercenary Week, Mighty No.9, Mortal Kombat X, Recruits, Red Goddess:Inner World, Redout, Relics of Gods, Rising Storm 2:Vietnam, Rocket League, Rumble TV, Sea of Thieves, Shape of the World, Shenmue III, Shiny, Space Hulk:Deathwing, Street Fighter V, Summer Lesson, Swing Racers, Synthesis Universe, The Assembly, The Green Means:Plastic Warfare, The Flame in the Flood, The Solus Project, The Vanishing of Ethan Carter, Time Machine, Tony Hawk Pro Skater 5, ToyBox, Vampyr, WARP:Warriors of the Red Planet, What Remains of Edith Finch, World War Toons, XCOM 2, XING:The Land Beyond などがありました。
アルファベット順に記述しましたが、 “Z” から開始するゲームがないですね?Z で始まるゲームを是非とも実現しましょう!
みなさんの作品から受けたインスピレーション、そして謙虚な気持ちになると同時にモチベーションが湧いてくる思いでいっぱいです。E3 に参加されて我々がお会いする機会がなかったみなさん、是非コメントをお願いします。
E3 に参加できたことを光栄に思います。みなさまの夢の実現にアンリアルエンジンをご利用いただきありがとうございます。
引き続きみなさまの今後の成功をお祈りしています。
アンリアルエンジンは 無料 でご利用いただけます。