Dungeon Defense は、UDK を使用してわずか 4 週間で開発された、ハイブリッドなタワー防衛アクション RPG ゲームです。最大 4 人でプレイできる Dungeon Defense では、防御の魔法を駆使して、敵の襲撃からタワーを守ります。
独立系開発チーム Trendy Entertainment が開発したこのゲームは、UDK のツールセットを使用して短期間で開発できる完全なコンテンツの見本のようなものです。このゲームのソース コードは、UDK プロジェクトで使用できるように完全公開されています。
Trendy チームは、タワー防御の戦略スタイルとアクション RPG ゲームのシステムを融合したデモで、これが実際に楽しいゲームになるかどうかを確認しようと考えました。このデモはひどく病みつきになりやすく、ゲーム上級者でも苦労させられるような内容となっています。
開発チームの規模:社内 12 名のうち、5 名が Dungeon Defense を担当
開発期間:4 週間
ゲーム開発の経験:独立系での開発経験者 5 名、改造ゲーム開発からプロの開発者への転向 7 名
Dungeon Defense の概要:タワー防衛ストラテジー/アクション RPG ゲームのプロトタイプ
Dungeon Defense の計画:Dungeon Defenders! (Dungeon Defense プロトタイプをベースとした完全な市販バージョン) Trendy が Dungeon Defenders に着手した時点で、開発チームは既に独立系開発シーンの経験者で、お互い知ったもの同士でした。 「チームの約半数は、フロリダ州ゲインズビルの独立系開発スタジオ Artificial Studios で以前一緒に仕事をしたことがありました」と Trendy の開発ディレクター Jeremy Stieglitz 氏は語ります。このチームは Artificial 社で、Monster Madness: Battle for Suburbia や CellFactor: Revolution など、いくつかの市販ゲームを開発しました。
「残りの半数は有能な元改造ゲーム開発者で、初めてプロとして独立系ゲーム開発に関与しています。彼らとは、オンラインのフォーラム、主に UDK Community のボードで知り合いました」
Dungeon Defense オンラインが記録的な短時間で完成したのは、お互いに知ったもの同士であったということも大きかったようです。
「UDK.com からダウンロードできる Dungeon Defense のデモは 5 名のスタッフが担当し、コンセプトから完成まで、その開発期間は 4 週間でした」と Stieglitz 氏は話します。
Trendy チームは、タワー防御の戦略スタイルとアクション RPG ゲームのシステムを融合したデモで、これが実際に楽しいゲームになるかどうかを確認しようと考えました。このデモはひどく病みつきになりやすく、ゲーム上級者でも苦労させられるような内容となっています。
「コアとなるゲーム要素が確定した後は、その規模を拡大することにしました。拡大したチームでは現在、このコンセプト バージョンを『Dungeon Defenders』という名前の完全な市販ゲームへと展開しています。このゲームは、Dungeon Defenders のオフィシャル サイトで予約を受け付け中です」と Stieglitz 氏は語ります。
Trendy のチーム メンバーにはゲーム開発の経験があるため、すばやく賢い行動を取る必要性を理解しています。また一般的な独立系チームと同様に、Trendy のリソースも限られているため、手抜きをすることなく開発期間を短縮することが重要でした。このプロジェクトに UDK を採用した理由を尋ねたところ、Stieglitz 氏は、「チームのメンバーは過去に、さまざまなプロジェクトで大手のエンジンを使用してきました。しかし UDK はそれよりずっと成熟していて、実績のあるツールやパイプラインもあるため、その性能にについて心配することなく、ゲーム自体に集中することができるためです」と答えてくれました。
UDK の採用によって Trendy が受けた恩恵は、そのエンジンのパワーだけではなかったようです。
「以前に Unreal の技術を使用したことがあるため、UDK が最高のゲーム エンジンだということは周知の事実でした。しかしさらに驚いたことは、独立系開発者に対する Epic の寛容なライセンス条件でした。どんな開発チームでも、これに飛びつかないわけには行きません」と Stieglitz 氏は語ります。
開発経験、プロジェクト完了に最適な開発ツールの選択、そして強力なゲーム デザインのおかげですべてがスムーズに進行したのでしょうか?そうではなかったと Stieglitz 氏は言います。
「新しいチームのメンバーに、自分たちは本当のプロだということを認識させることが、ひとつのハードルでした。しかしオリジナルの Dungeon Defense デモをリリースした後は、これも問題ではなくなりました」
Trendy の Dungeon Defenders は複数のプラットフォームで近日リリースされる予定ですが、UDK を使用したアーケード スタイルのオンライン ゲームも多数予定されています。このように勢いに乗っている Trendy ですが、その秘密を Stieglitz 氏に尋ねたところ、次のように答えてくれました。
「まず基本的な目標を立てることです。Gears of War のようなゲームの開発を考える前に、シンプルなゲームを開発してみることです。実験的なプロジェクトで経験を積んで、それをより複雑なゲームの開発に活かす。そうすれば、知らず知らずのうちにすばらしいゲームを開発できるようになります」
Trendy Entertainment のみなさん、この記事のために、Julianne Capps のインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。