「私たちは常にお客様の声に耳を傾けていますが、複数の業種のクリエイティブ業務の担当者と関わる幸運に恵まれました」と語るのは、このカンファレンスでソフトウェアを初公開した Chaos Group のコミュニケーション ディレクター David Tracy 氏。「建築ビジュアライゼーション、自動車、視覚効果など、どの業種もそれぞれ独自の課題を抱えています。でも、どのアーティスト、デザイナーにも共通するニーズがあります。それは、スムーズなワークフローと、ツールセット全体で確実に成果を上げることです」
ここでいうスムーズなワークフローとは、3ds Max、Maya、Rhino、SketchUp で作成した V-Ray シーンを、新しいレンダリングのパラダイムを習得することなく Unreal Engine で簡単に再利用できることです。V-Ray for Unreal では、ライトやマテリアルが UE のワークフロー用にリアルタイムのものに自動的に変換されますが、オリジナルとのスマート コネクションが維持されるため、Unreal Editor から直接、同じ内容の質の高いレイトレース レンダリングを継続して作成できます。

このソフトウェアには V-Ray Light Baking も含まれ、アーティストやデザイナーがGPU のアクセラレーションを最大限に活用して V-Ray ライト (IES を含む) を Unreal にベイクし、最高品質のリアルタイム イルミネーションを実現できるようになっています。こうして、V-Ray レンダリングのライティングを Unreal Engine でのリアルタイム エクスペリエンスに適合させることができます。
「アカデミー賞を獲得したレイトレーシング テクノロジーを Unreal Engine に取り込むことで、アーティストの方々が生み出せる魅力的なコンテンツを見るのが楽しみです。また、そのプロセスの負担が減ります」と Tracy 氏は述べています。「Epic との共同作業はすばらしい経験となっています。開発面では、UE4 がオープン プラットフォームであることが役立ちました。V-Ray と Unreal Engine の組み合わせは、パイプラインで V-Ray を活用していて、Unreal の利用も視野に入れているスタジオに最適と言えます」

「V-Ray レンダリングへの忠実度と V-Ray のワークフローが重要である場合、これは両社の製品を利用されるお客様に最適なソリューションです。これほど忠実に V-Ray のシーンを Unreal Engine で再現できるのは、V-Ray のクリエイターだけです」と語るのは、Epic Games のテクニカル プロダクト マネージャーである Pierre-Felix Breton。「Unreal Engine は、Chaos Group がサポートする唯一のリアルタイム エンジンであるため、強い支持を得ていることがわかります」
お客様は、V-Ray の知識への投資を無駄にすることなくリアルタイムに移行し、Unreal Engine の可能性を探っていくことができます。V-Ray for Unreal は V-Ray への忠実度と V-Ray レンダリングを重視していますが、Unreal Engine はシーンの構造、メタデータ、またインタラクティブなエクスペリエンスのためにアセットを最適化する機能をより重視しています。
3ds Max、Revit、SketchUp Pro (そして幅広い CAD 形式) に対応している Unreal Engine は V-Ray for Unreal に最適なパートナーです。Datasmith の機能として、インポート機能だけでなくデータ最適化ツールも用意されており、V-Ray for Unreal と併用できるようになっています。
ぜひ Unreal Engine をダウンロードし、お試しください。