Luigi Russo 氏は、建築プロジェクトでインタラクティブな 3D モデルを制作しなければならなかった際、ほとんどの同業者が考え付かなかった技術、UDK に注目しました。
この建築ウォークスルー モデルは、イタリアのフェデリコ 2 世ナポリ大学工学部の学生 Luigi Russo 氏が制作したものです。Russo 氏はナビゲーション可能なこのプロジェクト環境を、UDK およびオープン ソースの 3D コンテンツ作成ツール Blender を使用して構築しました。氏は、このウォークスルーの開発を開始するまで Unreal Engine 3 を使用した経験がありませんでしたが、UDK を使用し始めて数か月後には以下の画像とビデオを完成させています。
このウォークスルーは、クリーンな構造線、たくさんの自然光、環境にやさしいデザインなど、モダン建築のクオリティを持ち、多目的な用途でスペースが最大限に活かされる住宅がモデルとなっています。Russo 氏は、癒し系のサウンドトラックや、昼と夜のサイクルまで用意し、表情豊かなプレゼンテーションとなっています。
「建築においては、クライアントに対して最大限にリアルなプロジェクトの描写を示すことがとても重要です」と Russo 氏は語ります。「もちろん物理的なモデルも使用されますが、スケールも違えばリアルさにも欠けます。一方 3D 画像は非常にリアルですが、モデルを回転させたりできないため、視点も限られています」
そこで UDK が採用されました。ゲーム技術を使用した経験がまったくなかった Russo 氏ですが、誰でも簡単に彼の設計をリアルに見ることができる、実物そっくりのインタラクティブ 3D モデルを完成させることができました。
「UDK のおかげで、現実的なスケールのモデルを制作することができました。このモデルは、その内部を歩くことができるため、このプロジェクトでは最高のビューが実現しました。「UDK は、使い方を覚えるのも思ったより簡単で、私の目的においてこれは理想的なツールでした」と Luigi 氏は語ります。
非営利目的の使用が無料となっている UDK は、世界各地の大学で使用されています。同様に Unreal Engine 3 も、一般の大規模建築プロジェクトで使用されています。