受賞画像は、アムステルダムの運河の美しい夕日を表現しています。 私たちは、 3D エンバイロメント アーティスト の Jawad Tariq 氏 にどのように着想を得たのか話を聞きました。
美しく夕日に照らされた建築ビジュアライゼーション
Tariq 氏はヨーロッパを代表するインディーズゲーム開発会社であり、コミック本出版社でもある Rebellion Rebellion のアーティストです。 イギリス、ワーウィックにあるスタジオに拠点を置く彼は、建築のバックグラウンドを持ち、 2010年にパキスタンのラホールにある National College of Arts を卒業しました。その後、建築家/インテリアデザイナーとして活動してきました。コンペティションに参加するにあたって、Tariq 氏は夕日の美しさが映える建築シーンを選ぼうと思いました。 「象徴的なもの、できるだけ有名な場所や建物を探しました。そして、インターネットで検索しているときに、イギリスを拠点とする写真家 Piotr Chrobot 氏の画像に出会いました。」
「アムステルダムの運河のこのイメージの構図と、美しく、ほとんど完璧な夕日に向かってのシルエットがとても気に入り、すぐに私の注意を引きました」と Tariq 氏は語ります。
プロジェクトに取り組むために、Tariq 氏はソースマテリアルのジオメトリックな特性を活用しました。 「イメージの直線的な特性が幸いして、3ds Max でモジュラー アーキテクチャ ブロックを作成するときにはこの特性を活用しました」と、彼は説明します。
Tariq 氏は、簡単なジオメトリック形状からシーンに必要なエレメントを少しづつ構築しました。「最初に、小さくて基本的なブロックを作成することで、後でそれらを組み合わせてさまざまな建物を作ることができました」
モデルがこの段階に達すると、Twinmotion で作業をはじめることができます。 「モジュラーアセットでの作業は、レゴ ブロックで遊ぶようなものですが、違いは、それが リアルタイム ゲーム エンジン で行われることです」 と Tariq 氏は語ります。 彼は自分のモデルを FBXファイルとしてエクスポートし、次に、Twinmotion ですべてのエレメントにマテリアルを適用する作業をはじめました。
よりリアルにするためのマテリアルのカスタマイズ
シーンに命を吹き込むために、Tariq 氏は多くのデカールを追加しました。 こうしたデカールには、汚れ、苔、漏出、水たまり、通気口、ヒューズボックス、壁の損傷などが含まれます。「このデカールは、マテリアルの経年劣化を表現し、その見た目をよりリアルにするのに大いに役立ちました」と彼は語ります。 「Twinmotion には膨大なマテリアルのライブラリがあります。私が最も気に入っているのは、マテリアルをカスタマイズし、ラフネス、法線、メタリックなどのカスタムマップを使用できることです。」
シーンの構成要素は夕日であり、建築物に対するその柔らかな光ー Tariq 氏がその設定に大変苦労した要素ーになります。 「当初は太陽の配置に苦労しましたが、そこで、 [地域設定] 機能が役立ちました」 と彼は説明します。 「シーンの正確な位置をグーグルで検索し、Twinmotion にマーカーを配置し、完璧な太陽の角度を設定することができました。」
クレイレンダーは、テクスチャや反射に気をとられたり惑わされたりすることなく、モデルの形状やフォームを簡単に確認することができる、優れた表示方法です。 Tariq 氏にとってこれは Twinmotion の最も優れた点のひとつです。 「手間をかけずにクレイレンダーを実行できる機能が、私のお気に入りの Twinmotion 機能です。建築プレゼンテーションやクライアントにアピールするのに非常に適しています。」
Tariq 氏の雰囲気のあるアムステルダムの運河のシーンは、Twinmotion で実現可能なリアリズムのレベルを示す非常にいい例です。そして、このような結果を得るのに時間はかからない、と彼は説明します。 「Twinmotion が無料で提供されているという Facebook の投稿をみたのがちょうど１ヶ月前でした。そして、ソフトウェアをダウンロードしてこのチャレンジに参加することに決めたのもその時でした。Twinmotion は見ればすぐわかるので、慣れるのに時間はかかりませんでした。」
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